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古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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TBS『ラジオ寄席』は10月4日より放送 ― 2015年09月28日 19:21
いよいよ今シーズンのTBS「ラジオ寄席」の放送が10月4日(日)より始まります。TBSラジオのサイトで放送内容が告知されています
http://www.tbs.co.jp/radio/format/yose.html
◆10月4日(日)20時00分~20時55分
落 語 柳亭小痴楽「両泥」
漫 才 宮田陽・昇
落 語 入船亭扇遊「ちりとてちん」
◆10月11日(日)20時00分~20時55分
落 語 三遊亭天どん「再編家族」
漫 才 ホームラン
落 語 桂南喬「壺算」
期待して待ちましょう。
http://www.tbs.co.jp/radio/format/yose.html
◆10月4日(日)20時00分~20時55分
落 語 柳亭小痴楽「両泥」
漫 才 宮田陽・昇
落 語 入船亭扇遊「ちりとてちん」
◆10月11日(日)20時00分~20時55分
落 語 三遊亭天どん「再編家族」
漫 才 ホームラン
落 語 桂南喬「壺算」
期待して待ちましょう。
初代林家三平の墓参りに行く ― 2015年09月23日 22:25
9月20日は初代林家三平師の命日、9月21日は古今亭志ん生師の命日と続きます。私のような過去の名人の音源を追い求めるタイプの落語ファンなら、当然に志ん生師の墓参りに行くべきなのでしょうが、同じ墓に眠る志ん朝師の命日が10月1日と日が近いのです。ネットで調べると初代三平師の墓は東武線の竹ノ塚駅付近だとか。連休でお天気も良いしたまには遠出をしようと、墓参りに訪れることにしました。
初代三平師が死去したのは1980(昭和55)年9月20日。この時のことは良く覚えています。当時ニッポン放送で、ロックバンド「アルフィー」のメンバーである坂崎幸之助が「オールナイトニッポン」という深夜番組をやっており、中学校2年生だった私はクラスの友達と懸命に聴き合っていました。坂崎幸之助は、歌手であるとともに話し達者なことでも有名ですが、なんでも初代林家三平の家に出入りしていて話術を磨いていたとか。ラジオ放送の中で林家しん平師のことがよくネタになったり、「どうもすみませんコーナー」というのがあったりしたことを覚えています。初代三平師が亡くなった時には激しく落胆しており、死の直後の放送では1分間の黙とうをしました。
さて、師の墓参りに訪れたのは命日の翌日である今月21日。東武スカイツリーラインという「何を考えているんじゃ」という名の路線に乗り竹ノ塚駅で下車。足立区のこの駅付近にはかつて私の叔父叔母いとこが住んでおり、何度も降り立った事のある懐かしい駅です。西口を出て少し歩くと尾久橋通りへ。北へしばらく歩き東武バスの車庫のあるあたりで左折。細い左右にカーブする道を歩いてゆくとY字路のあたりに常福寺があります。駅から大人の男の足で15分強ほどでしょうか。この付近は寺が10軒ほど集まる寺町で、もとは浅草にある寺でしたが、関東大震災で被災した後、計画的に移転してきた寺々だとか。足立区の案内板では「伊興寺町」と紹介されています。
目指す常福寺のすぐ手前に「東陽寺」という寺があり、ここには落語でもお馴染みの「塩原太助」の墓があります。落語では「塩原多助一代記」ですが、正式な名は「太助」だそう。本堂左側より墓地に入ってすぐのところに、台座部分に「鹽原」と大きく記された墓があり、この墓の裏面を見ると、確かに「鹽原太助墓」と刻まれています。
さて、ここから常福寺へは目と鼻の先。浄土真宗大谷派の寺です。墓地の広い寺で目指す墓は見つかるだろうかと不安でしたが、本堂左側の渡り廊下の下をくぐり、すぐ右手の場所に「海老名家之墓」はあり、すぐに見つけることができました。墓の水鉢の部分に描かれた紋は「林家」の紋。いかにも落語家一家らしい墓であります。昨日が命日という事で花もキレイに供えられています。墓誌をみると一番右には父である七代目林家正蔵師の名。2人おいて初代林家三平の名がが刻まれています。「志道院釋誠康」。浄土真宗ならではの短い法名で、特に生前噺家だったと思わせる文字も入っていません。
常福寺のすぐ近くには「易行院」があります。「助六寺」として有名な寺で、ここが先代三遊亭圓楽師の実家の寺です。師の墓もここにあるのですが、今回は墓の場所だけ確かめ、墓前で手を軽く合わせて、師の命日近くにまた訪ねることにします。はて、ネットで調べると、この寺をとあるサイトでは「エキコウイン」と読み、またとあるサイトでは「イギョウイン」と仮名を振っている。どちらが正しい読みなのでしょう。10月29日の先代圓楽師の命日までには、はっきりした事を調べようと思います。
初代三平師が死去したのは1980(昭和55)年9月20日。この時のことは良く覚えています。当時ニッポン放送で、ロックバンド「アルフィー」のメンバーである坂崎幸之助が「オールナイトニッポン」という深夜番組をやっており、中学校2年生だった私はクラスの友達と懸命に聴き合っていました。坂崎幸之助は、歌手であるとともに話し達者なことでも有名ですが、なんでも初代林家三平の家に出入りしていて話術を磨いていたとか。ラジオ放送の中で林家しん平師のことがよくネタになったり、「どうもすみませんコーナー」というのがあったりしたことを覚えています。初代三平師が亡くなった時には激しく落胆しており、死の直後の放送では1分間の黙とうをしました。
さて、師の墓参りに訪れたのは命日の翌日である今月21日。東武スカイツリーラインという「何を考えているんじゃ」という名の路線に乗り竹ノ塚駅で下車。足立区のこの駅付近にはかつて私の叔父叔母いとこが住んでおり、何度も降り立った事のある懐かしい駅です。西口を出て少し歩くと尾久橋通りへ。北へしばらく歩き東武バスの車庫のあるあたりで左折。細い左右にカーブする道を歩いてゆくとY字路のあたりに常福寺があります。駅から大人の男の足で15分強ほどでしょうか。この付近は寺が10軒ほど集まる寺町で、もとは浅草にある寺でしたが、関東大震災で被災した後、計画的に移転してきた寺々だとか。足立区の案内板では「伊興寺町」と紹介されています。
目指す常福寺のすぐ手前に「東陽寺」という寺があり、ここには落語でもお馴染みの「塩原太助」の墓があります。落語では「塩原多助一代記」ですが、正式な名は「太助」だそう。本堂左側より墓地に入ってすぐのところに、台座部分に「鹽原」と大きく記された墓があり、この墓の裏面を見ると、確かに「鹽原太助墓」と刻まれています。
さて、ここから常福寺へは目と鼻の先。浄土真宗大谷派の寺です。墓地の広い寺で目指す墓は見つかるだろうかと不安でしたが、本堂左側の渡り廊下の下をくぐり、すぐ右手の場所に「海老名家之墓」はあり、すぐに見つけることができました。墓の水鉢の部分に描かれた紋は「林家」の紋。いかにも落語家一家らしい墓であります。昨日が命日という事で花もキレイに供えられています。墓誌をみると一番右には父である七代目林家正蔵師の名。2人おいて初代林家三平の名がが刻まれています。「志道院釋誠康」。浄土真宗ならではの短い法名で、特に生前噺家だったと思わせる文字も入っていません。
常福寺のすぐ近くには「易行院」があります。「助六寺」として有名な寺で、ここが先代三遊亭圓楽師の実家の寺です。師の墓もここにあるのですが、今回は墓の場所だけ確かめ、墓前で手を軽く合わせて、師の命日近くにまた訪ねることにします。はて、ネットで調べると、この寺をとあるサイトでは「エキコウイン」と読み、またとあるサイトでは「イギョウイン」と仮名を振っている。どちらが正しい読みなのでしょう。10月29日の先代圓楽師の命日までには、はっきりした事を調べようと思います。
次回のNHKラジオ深夜便「落語100選」 ― 2015年09月21日 00:42
さて、気になるNHK「ラジオ深夜便」ですが、2週間分の番組表が更新されました。
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/pro/2pro.html
毎月放送している「落語100選」の次回の放送は以下の通りになります。
9月29日(火)(日付は9月30日)の放送
▼「本膳」桂やまと
▼「動物園」桂枝太郎 (H24/8/29OA)
9月30日(水)(日付は10月1日)の放送
▼「百川」初音家左橋
解説:金原亭馬生 聞き手:遠藤ふき子アンカー
残念ながら「名人芸を味わう」の放送はない模様。たった3回放送して終わりになってしまうのでしょうか。深夜なら放送枠はいくらでもあると思うのですがやはりNHKは演芸に対して冷淡ですね。
また、これとは別に10月1日木曜日の深夜(日付は2日)の放送では、午前3時台の前半に「ラジオ深夜便のつどい」で収録された、柳家三三師の落語の放送がある模様。落語音源ファンならチェックしましょう。
さらに、これは落語ではなく講談なのですが、9月25日(金)(日付は26日)の午前4時台には、人間国宝の講談師、一龍斎貞水先生のインタビュー(?)放送があるとのこと。落語に比べてマイナー感の強い講談ですが、たまには聴いてみてください。
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/pro/2pro.html
毎月放送している「落語100選」の次回の放送は以下の通りになります。
9月29日(火)(日付は9月30日)の放送
▼「本膳」桂やまと
▼「動物園」桂枝太郎 (H24/8/29OA)
9月30日(水)(日付は10月1日)の放送
▼「百川」初音家左橋
解説:金原亭馬生 聞き手:遠藤ふき子アンカー
残念ながら「名人芸を味わう」の放送はない模様。たった3回放送して終わりになってしまうのでしょうか。深夜なら放送枠はいくらでもあると思うのですがやはりNHKは演芸に対して冷淡ですね。
また、これとは別に10月1日木曜日の深夜(日付は2日)の放送では、午前3時台の前半に「ラジオ深夜便のつどい」で収録された、柳家三三師の落語の放送がある模様。落語音源ファンならチェックしましょう。
さらに、これは落語ではなく講談なのですが、9月25日(金)(日付は26日)の午前4時台には、人間国宝の講談師、一龍斎貞水先生のインタビュー(?)放送があるとのこと。落語に比べてマイナー感の強い講談ですが、たまには聴いてみてください。
『志ん朝三十四席』(DVD+CDセット)NHKより10月発売 ― 2015年09月20日 10:55
今秋、圓生独演会CDブック発売に続いて、ビッグなニュースが飛びこみました。NHKエンタープライズ から「志ん朝三十四席」なるDVD+CDセットが発売されるとのこと。以下はNHKの通販のサイトのURLです。
http://www.nhk-ep.com/products/detail/h21138AA
今までNHKは落語名人の映像についてDVDをなかなか発売してくれなかったのですが、今年11月にはNHK出版から談志師の4万円もするDVDブックを発売するようですし、潮目が変わったのでしょうか。この調子で過去の名人の映像をどんどん発掘して発売してくれるなら、我々ファンとしても誠に喜ばしいことです。
さて、今回のセット、DVDでは「幾代餅」「お見立て」「首提灯」などこれまで映像で見られなかった演目(いづれもYoutubeなどにアップされていますが)も収録されています。また、1演目1席となっており、NHKに残されている映像をすべて見られるという訳ではありません。
CDの方で注目されるのはやはり「花見の仇討」で、志ん朝師は滅多にこの演目をかけず、(私のリストのなかで)唯一記録のある1975年4月に東京落語会で口演された音源が今回発売されます。コレクターならこれだけでも万単位の金を出費する人もいるのではないでしょうか。ただしネットの噂によれば、口演のなかで何か重大な言い間違いをしているとか。(だから今まで世に出なかった?)
価格は3万7千円ほどと決して安くはありませんが、これは十分に買う価値のある商品だと思います。やはり来月発売の圓生独演会CDブックと合わせて予算オーバーになってしまうという方も多いでしょうが、是非とも落語音源ファンならば揃えておきたい品と言えましょう。
http://www.nhk-ep.com/products/detail/h21138AA
今までNHKは落語名人の映像についてDVDをなかなか発売してくれなかったのですが、今年11月にはNHK出版から談志師の4万円もするDVDブックを発売するようですし、潮目が変わったのでしょうか。この調子で過去の名人の映像をどんどん発掘して発売してくれるなら、我々ファンとしても誠に喜ばしいことです。
さて、今回のセット、DVDでは「幾代餅」「お見立て」「首提灯」などこれまで映像で見られなかった演目(いづれもYoutubeなどにアップされていますが)も収録されています。また、1演目1席となっており、NHKに残されている映像をすべて見られるという訳ではありません。
CDの方で注目されるのはやはり「花見の仇討」で、志ん朝師は滅多にこの演目をかけず、(私のリストのなかで)唯一記録のある1975年4月に東京落語会で口演された音源が今回発売されます。コレクターならこれだけでも万単位の金を出費する人もいるのではないでしょうか。ただしネットの噂によれば、口演のなかで何か重大な言い間違いをしているとか。(だから今まで世に出なかった?)
価格は3万7千円ほどと決して安くはありませんが、これは十分に買う価値のある商品だと思います。やはり来月発売の圓生独演会CDブックと合わせて予算オーバーになってしまうという方も多いでしょうが、是非とも落語音源ファンならば揃えておきたい品と言えましょう。
11月にユニバーサルより新シリーズ落語CD発売 ― 2015年09月15日 00:22
ユニバーサルの落語CDというと、その前身であるポリドールから引き続くシリーズ「NHK落語名人選」が長らく発売されてきました。NHK音源ということで比較的安心度も高く、長く落語音源ファンの定番として親しまれてきました。しかし既に生産はされてなく、在庫が無くなった分から順次廃盤になっているようで、アマゾンなどでも「現在在庫切れ」になっている商品が多数あります。
変わって今年11月18日から新発売になるのが「NHK落語名人選100」というシリーズで、1枚のCDに収録されているのは原則として1席(短い噺では2席の場合もある)、価格も半分ほどの1,080円となります。シリーズ100枚中、過去の名人の音源を収録したCDは全体の3分の2ほど。あとの3分の1は現役の噺家さんまたは比較的最近亡くなった方のCDとなります。志ん生、三代目三木助など過去の名人の口演の収録数は大幅に減り、私のようなマニアからすればやや残念なニュースですが、時代の変化とともにラインナップも新しく移り変わるのもやむを得ないでしょうか。図書館などにも収蔵されている場合も多いですので、まったく聴けなくなるという訳でもないでしょう。
またこの新シリーズで気になることとして、三遊亭圓生師の音源は一切含まれません。名も高き名人で最も人気のある噺家の一人である圓生師がラインナップからすっぽり抜けてしまったとは解せない所です。遺族側との交渉でうまくいかなかったのか。あるいはユニバーサルから「圓生全集」などと銘打って別に発売する予定があるのはと淡い期待でもしましょうか。
以下にそのラインナップをすべて掲載しておきます。
1 三代目桂三木助: 芝浜
2 三代目桂三木助: 三井の大黒
3 三代目桂三木助: 化け物使い
4 三代目桂三木助: 宿屋の仇討ち
5 三代目桂三木助: へっつい幽霊
6 八代目三笑亭可楽: らくだ
7 八代目三笑亭可楽: 富久
8 八代目三笑亭可楽: 八五郎出世
9 八代目三笑亭可楽: 二番煎じ
10 二代目三遊亭円歌: 社長の電話
11 二代目三遊亭円歌: 紋三郎稲荷
12 三代目三遊亭金馬: 居酒屋 / 紀州
13 三代目三遊亭金馬: 藪入り
14 三代目三遊亭金馬: 孝行糖
15 三代目三遊亭金馬: 高田の馬場
16 三代目三遊亭金馬:目黒のさんま
17 初代桂小文治: 菊江仏壇
18 五代目古今亭志ん生: 風呂敷
19 五代目古今亭志ん生: 粗忽長屋
20 五代目古今亭志ん生: お化け長屋
21 五代目古今亭志ん生: 抜け雀
22 五代目古今亭志ん生: 黄金餅
23 五代目古今亭志ん生: 文七元結
24 五代目古今亭志ん生: 唐茄子屋政談
25 五代目古今亭志ん生: 猫の皿
26 五代目古今亭志ん生: 品川心中
27 五代目古今亭志ん生: 火焔太皷
28 五代目古今亭今輔: 妻の酒
29 五代目古今亭今輔: ねぎまの殿様
30 六代目春風亭柳橋: 粗忽の釘
31 六代目春風亭柳橋: お見立て
32 六代目春風亭柳橋: 長屋の花見
33 六代目春風亭柳橋: 時そば / 青菜
34 初代林家三平: 源平盛衰記
35 八代目林家正蔵(彦六): 年枝の怪談
36 八代目林家正蔵(彦六): 淀五郎
37 八代目林家正蔵(彦六): 中村仲蔵
38 十代目金原亭馬生: たがや
39 十代目金原亭馬生: 花筏
40 十代目金原亭馬生: 船徳
41 十代目金原亭馬生: 文違い
42 四代目三遊亭圓遊: 七福神 / 浮世床
43 五代目春風亭柳朝: 宿屋の仇討
44 五代目春風亭柳朝: 佃祭
45 八代目雷門助六: 七段目
46 八代目雷門助六: 高砂や
47 四代目春風亭柳好: 道具屋 / お見立て
48 四代目春風亭柳好: 味噌蔵
49 二代目桂小南: 夢八
50 二代目桂小南: 三十石
51 五代目柳家小さん: 宿屋の富
52 五代目柳家小さん: 粗忽の使者
53 五代目柳家小さん: たぬき
54 五代目柳家小さん: 長屋の花見
55 五代目柳家小さん: うどん屋
56 五代目春風亭柳昇: 雑俳 / 南極探検
57 十代目桂文治: お血脈
58 十代目桂文治: 浮世床
59 二代目桂文朝初天神 / 時そば
60 二代目桂文朝: 明烏
61 初代三笑亭夢楽: 三方一両損
62 初代三笑亭夢楽: 三人旅
63 五代目三遊亭円楽: たらちね / 目黒のさんま
64 五代目三遊亭円楽: 三年目
65 五代目三遊亭円楽: 紺屋高尾
66 九代目入船亭扇橋: ねずみ / 茄子娘
67 九代目入船亭扇橋: へっつい幽霊
68 四代目桂米丸: びっくりレストラン / 相合傘
69 四代目桂米丸: 狭き門
70 三代目三遊亭圓歌: 浪曲社長 / 中沢家の人々
71 三代目三遊亭圓歌: 坊主の遊び
72 四代目三遊亭金馬: 池田大助
73 四代目三遊亭金馬: 転失気 / 本膳
74 八代目橘家圓蔵: 鰻の幇間 / 猫と金魚
75 八代目橘家圓蔵: 寝床
76 桂歌丸: つる / 長命
77 桂歌丸: おすわどん
78 桂歌丸: お茶汲み
79 桂歌丸: 厩火事
80 林家木久扇: 林家彦六伝/ 松竹梅
81 林家木久扇鮑のし
82 三代目三遊亭遊三: 船徳
83 三代目三遊亭遊三: 子ほめ / 青菜
84 十代目柳家小三治: 野ざらし / 小言念仏
85 十代目柳家小三治: 大工調べ
86 十代目鈴々舎馬風: 猫の災難
87 十代目鈴々舎馬風: 紙入れ
88 三代目柳家小満ん: 寝床
89 三代目柳家小満ん: 盃の殿様
90 三代目柳家権太楼: 壺算 / 代書屋
91 三代目柳家権太楼: くしゃみ講釈
92 三代目三遊亭小遊三: 千早振る / 幇間腹
93 三代目三遊亭小遊三: 提灯屋
94 六代目五街道雲助: お見立て
95 六代目五街道雲助: 文違い
96 柳家さん喬: 福禄寿
97 柳家さん喬: 幾代餅
98 古今亭志ん輔: 佐々木政談
99 古今亭志ん輔: 猫忠
100 四代目柳亭市馬: 花見の仇討
変わって今年11月18日から新発売になるのが「NHK落語名人選100」というシリーズで、1枚のCDに収録されているのは原則として1席(短い噺では2席の場合もある)、価格も半分ほどの1,080円となります。シリーズ100枚中、過去の名人の音源を収録したCDは全体の3分の2ほど。あとの3分の1は現役の噺家さんまたは比較的最近亡くなった方のCDとなります。志ん生、三代目三木助など過去の名人の口演の収録数は大幅に減り、私のようなマニアからすればやや残念なニュースですが、時代の変化とともにラインナップも新しく移り変わるのもやむを得ないでしょうか。図書館などにも収蔵されている場合も多いですので、まったく聴けなくなるという訳でもないでしょう。
またこの新シリーズで気になることとして、三遊亭圓生師の音源は一切含まれません。名も高き名人で最も人気のある噺家の一人である圓生師がラインナップからすっぽり抜けてしまったとは解せない所です。遺族側との交渉でうまくいかなかったのか。あるいはユニバーサルから「圓生全集」などと銘打って別に発売する予定があるのはと淡い期待でもしましょうか。
以下にそのラインナップをすべて掲載しておきます。
1 三代目桂三木助: 芝浜
2 三代目桂三木助: 三井の大黒
3 三代目桂三木助: 化け物使い
4 三代目桂三木助: 宿屋の仇討ち
5 三代目桂三木助: へっつい幽霊
6 八代目三笑亭可楽: らくだ
7 八代目三笑亭可楽: 富久
8 八代目三笑亭可楽: 八五郎出世
9 八代目三笑亭可楽: 二番煎じ
10 二代目三遊亭円歌: 社長の電話
11 二代目三遊亭円歌: 紋三郎稲荷
12 三代目三遊亭金馬: 居酒屋 / 紀州
13 三代目三遊亭金馬: 藪入り
14 三代目三遊亭金馬: 孝行糖
15 三代目三遊亭金馬: 高田の馬場
16 三代目三遊亭金馬:目黒のさんま
17 初代桂小文治: 菊江仏壇
18 五代目古今亭志ん生: 風呂敷
19 五代目古今亭志ん生: 粗忽長屋
20 五代目古今亭志ん生: お化け長屋
21 五代目古今亭志ん生: 抜け雀
22 五代目古今亭志ん生: 黄金餅
23 五代目古今亭志ん生: 文七元結
24 五代目古今亭志ん生: 唐茄子屋政談
25 五代目古今亭志ん生: 猫の皿
26 五代目古今亭志ん生: 品川心中
27 五代目古今亭志ん生: 火焔太皷
28 五代目古今亭今輔: 妻の酒
29 五代目古今亭今輔: ねぎまの殿様
30 六代目春風亭柳橋: 粗忽の釘
31 六代目春風亭柳橋: お見立て
32 六代目春風亭柳橋: 長屋の花見
33 六代目春風亭柳橋: 時そば / 青菜
34 初代林家三平: 源平盛衰記
35 八代目林家正蔵(彦六): 年枝の怪談
36 八代目林家正蔵(彦六): 淀五郎
37 八代目林家正蔵(彦六): 中村仲蔵
38 十代目金原亭馬生: たがや
39 十代目金原亭馬生: 花筏
40 十代目金原亭馬生: 船徳
41 十代目金原亭馬生: 文違い
42 四代目三遊亭圓遊: 七福神 / 浮世床
43 五代目春風亭柳朝: 宿屋の仇討
44 五代目春風亭柳朝: 佃祭
45 八代目雷門助六: 七段目
46 八代目雷門助六: 高砂や
47 四代目春風亭柳好: 道具屋 / お見立て
48 四代目春風亭柳好: 味噌蔵
49 二代目桂小南: 夢八
50 二代目桂小南: 三十石
51 五代目柳家小さん: 宿屋の富
52 五代目柳家小さん: 粗忽の使者
53 五代目柳家小さん: たぬき
54 五代目柳家小さん: 長屋の花見
55 五代目柳家小さん: うどん屋
56 五代目春風亭柳昇: 雑俳 / 南極探検
57 十代目桂文治: お血脈
58 十代目桂文治: 浮世床
59 二代目桂文朝初天神 / 時そば
60 二代目桂文朝: 明烏
61 初代三笑亭夢楽: 三方一両損
62 初代三笑亭夢楽: 三人旅
63 五代目三遊亭円楽: たらちね / 目黒のさんま
64 五代目三遊亭円楽: 三年目
65 五代目三遊亭円楽: 紺屋高尾
66 九代目入船亭扇橋: ねずみ / 茄子娘
67 九代目入船亭扇橋: へっつい幽霊
68 四代目桂米丸: びっくりレストラン / 相合傘
69 四代目桂米丸: 狭き門
70 三代目三遊亭圓歌: 浪曲社長 / 中沢家の人々
71 三代目三遊亭圓歌: 坊主の遊び
72 四代目三遊亭金馬: 池田大助
73 四代目三遊亭金馬: 転失気 / 本膳
74 八代目橘家圓蔵: 鰻の幇間 / 猫と金魚
75 八代目橘家圓蔵: 寝床
76 桂歌丸: つる / 長命
77 桂歌丸: おすわどん
78 桂歌丸: お茶汲み
79 桂歌丸: 厩火事
80 林家木久扇: 林家彦六伝/ 松竹梅
81 林家木久扇鮑のし
82 三代目三遊亭遊三: 船徳
83 三代目三遊亭遊三: 子ほめ / 青菜
84 十代目柳家小三治: 野ざらし / 小言念仏
85 十代目柳家小三治: 大工調べ
86 十代目鈴々舎馬風: 猫の災難
87 十代目鈴々舎馬風: 紙入れ
88 三代目柳家小満ん: 寝床
89 三代目柳家小満ん: 盃の殿様
90 三代目柳家権太楼: 壺算 / 代書屋
91 三代目柳家権太楼: くしゃみ講釈
92 三代目三遊亭小遊三: 千早振る / 幇間腹
93 三代目三遊亭小遊三: 提灯屋
94 六代目五街道雲助: お見立て
95 六代目五街道雲助: 文違い
96 柳家さん喬: 福禄寿
97 柳家さん喬: 幾代餅
98 古今亭志ん輔: 佐々木政談
99 古今亭志ん輔: 猫忠
100 四代目柳亭市馬: 花見の仇討
十代目金原亭馬生の墓詣りに行く ― 2015年09月13日 21:48
今日は十代目金原亭馬生師の命日でした。午後、講談と落語を東京の某所で楽しんだ後、地下鉄に乗り師の墓参りへと向かいます。場所は台東区谷中の「長久院」という寺。根津駅、千駄木駅、日暮里駅、どの駅からでも歩いて10分ほどの所です。落語ファンにはお馴染み、全生庵からは徒歩3分ほど。また、全生庵の隣に「長久寺」という良く似た名の寺がありますが、こちらとは全く関係ありません。
先代馬生師の墓所はもともとは文京区小日向の還国寺(げんこくじ)にあり、父、志ん生師や弟、志ん朝師と同じ墓の中に眠っていました。しかし師には男のお子さんがいなかった事、また長女である池波志乃さんと中尾彬夫妻に子供がいない事などを鑑みて、志乃・彬夫妻の生前墓を新しく建立し、そこに先代馬生師の遺骨も移したものと思われます。これまでの志ん生師の墓は、志ん朝師の息子さん側が守ることになるのでしょう。
さて、根津駅で下車し10分ほど歩いて長久院へ。山門をくぐり、右側へUターンする形で墓地を歩くと、正月のお供え餅を3つ重ねたような形の墓はすぐ見つかります。(下掲載の画像はクリックすると大きな画像で見られます)
この斬新な形の墓はやはり美術に造詣の深い中尾彬さんのデザインだそう。正面、下の方には黒御影石の中に浮かぶ「無」という字。「あ」と記してあるのは、彬さんの「あ」でしょうか。
背後には卒塔婆が何本か並びます。昨年の三十三回忌にいづれも建てられたもののようで、長めの卒塔婆が2本、施主名は「(当代)金原亭馬生」師と中尾彬さん。その他には「五街道雲助」「金原亭伯楽」「むかし家今松」「吉原朝馬」などお馴染みの噺家さんの名が並んでおり(こういう場で言うのもなんですが)壮観です。
墓石の背後は卒塔婆を収めるスペースが迫っていて見にくいのですが、なんとか見てみると三段重ねの墓石の中段に「金子家先祖代々」と記され4人の方の戒名が、下段に美濃部家先祖代々と記され3人の方の戒名が彫ってあります。詳しい事情は分かりませんが、中尾家側と美濃部家側で合わせる形でこの墓を建立したのではないでしょうか。少子化の今、そしてこれからの時代、「●●家」という形にこだわらない、こういう形式の墓は増えていくに違いありません。
先代馬生師の墓所はもともとは文京区小日向の還国寺(げんこくじ)にあり、父、志ん生師や弟、志ん朝師と同じ墓の中に眠っていました。しかし師には男のお子さんがいなかった事、また長女である池波志乃さんと中尾彬夫妻に子供がいない事などを鑑みて、志乃・彬夫妻の生前墓を新しく建立し、そこに先代馬生師の遺骨も移したものと思われます。これまでの志ん生師の墓は、志ん朝師の息子さん側が守ることになるのでしょう。
さて、根津駅で下車し10分ほど歩いて長久院へ。山門をくぐり、右側へUターンする形で墓地を歩くと、正月のお供え餅を3つ重ねたような形の墓はすぐ見つかります。(下掲載の画像はクリックすると大きな画像で見られます)
この斬新な形の墓はやはり美術に造詣の深い中尾彬さんのデザインだそう。正面、下の方には黒御影石の中に浮かぶ「無」という字。「あ」と記してあるのは、彬さんの「あ」でしょうか。
背後には卒塔婆が何本か並びます。昨年の三十三回忌にいづれも建てられたもののようで、長めの卒塔婆が2本、施主名は「(当代)金原亭馬生」師と中尾彬さん。その他には「五街道雲助」「金原亭伯楽」「むかし家今松」「吉原朝馬」などお馴染みの噺家さんの名が並んでおり(こういう場で言うのもなんですが)壮観です。
墓石の背後は卒塔婆を収めるスペースが迫っていて見にくいのですが、なんとか見てみると三段重ねの墓石の中段に「金子家先祖代々」と記され4人の方の戒名が、下段に美濃部家先祖代々と記され3人の方の戒名が彫ってあります。詳しい事情は分かりませんが、中尾家側と美濃部家側で合わせる形でこの墓を建立したのではないでしょうか。少子化の今、そしてこれからの時代、「●●家」という形にこだわらない、こういう形式の墓は増えていくに違いありません。
今年も「らんまんラジオ寄席」が放送されます ― 2015年09月04日 00:16
いよいよ九月になり気にかかるのは、今年度もTBSラジオ「らんまんラジオ寄席」が放送になるかどうかということです。TBSラジオのサイトでの告知はまだありませんが、スポンサーである「爛漫」さんのページで「公開録音ご招待」との案内がなされています。
http://www.ranman.co.jp/ranman/news/2015-08-31-14-12.html
昨年度までと同じく、公開録音は合計7回。うち5回が赤坂TBSで、あとは秋田で1回、仙台で1回というパターンは同じです。昨年は11月は秋田、1月は仙台でしたが、今年もなぜか微妙に月がずれています。残りの12~13回が「懐かしの名人」の放送というパターンも変わらないと思われます。今年は先日亡くなった扇橋師あたりがメンバーに加わるでしょうか。
何しろこの番組は、我々落語音源コレクターにとっては最後の砦と言っていい番組です。ただ漫然と聴いているだけではなく、こんな噺家さんのこんな噺が聴きたいというリクエストをバンバン放送局に寄せて、番組継続の力になるよう積極的に取り組みましょう。
http://www.ranman.co.jp/ranman/news/2015-08-31-14-12.html
昨年度までと同じく、公開録音は合計7回。うち5回が赤坂TBSで、あとは秋田で1回、仙台で1回というパターンは同じです。昨年は11月は秋田、1月は仙台でしたが、今年もなぜか微妙に月がずれています。残りの12~13回が「懐かしの名人」の放送というパターンも変わらないと思われます。今年は先日亡くなった扇橋師あたりがメンバーに加わるでしょうか。
何しろこの番組は、我々落語音源コレクターにとっては最後の砦と言っていい番組です。ただ漫然と聴いているだけではなく、こんな噺家さんのこんな噺が聴きたいというリクエストをバンバン放送局に寄せて、番組継続の力になるよう積極的に取り組みましょう。
今日は三遊亭圓生の命日でした ― 2015年09月03日 20:46
八代目三笑亭可楽の墓参りに行く ― 2015年08月25日 00:12
昨日、8月23日は八代目三笑亭可楽師の命日でした。師が亡くなったのは1964(昭和39)年。まもなく東京オリンピックが始まろうという頃でした。現在、「三笑亭」の亭号を持つ噺家さんは落語芸術協会に十名ほどいらっしゃいますが、すべてこの八代目可楽師の系統の噺家さんですね。夏の暑さもやや和らいだ日曜のよく晴れた日、墓参りへと赴きます。
地下鉄を乗り継いで千代田線の千駄木駅で下車。団子坂下交差点側の出口を出、信号を渡って東へ。5分ほどゆるい登坂を歩くと左手にあるのは落語ファンにはお馴染み「全生庵」。この時期には幽霊画が公開されているはずですが見学する時間はなく通り過ぎます。このすぐ先、北側へと延びる一直線の細い道がありここを左折。1分ほど歩くと右側に目指す谷中の臨済宗の寺「興禅寺」がありました。
八代目可楽師の墓参りの前に、同じくこの寺にある初代桂小南師の墓へ。ついでの墓参りは良くないと言われますが、ここまで来て無視する訳にもいきません。本堂の裏手に行くと「岩田家之墓」と刻まれた墓はすぐに見つかりました。初代小南師は本名が岩田秀吉。1947(昭和22)年に67歳で亡くなっています。先日亡くなった桂米朝師も東京での学生時代に、師の最晩年の高座を見たとか。八代目桂文楽師の最初の師匠であり、「電気踊り」なる珍奇な芸で寄席を沸かせたことでも有名ですね。
さて、いよいよ先代可楽師の墓参りです。目指す墓はどこにあるのか。あらかじめネットの有名人の墓を紹介するサイトをあたり、「墓地の入り口付近の大きな木の下」という情報を得ていたのですが、その付近をいくら探しても見つからない。しばらく墓地をウロウロしていると、この寺の方と思われる女性が姿を現し、思い切ってお墓がどこにあるのかを聴くとあっさりと場所は分かりました。サイト情報とはまるで違う場所で、ネットが有用な情報源であるのは事実ですが、すべてを鵜呑みにはできません。墓は本堂裏手のポンプ井戸のある付近に。さきほど参った初代小南師の墓からそれほど距離はありません。
さて、墓石正面には大きく「聖應院仁貞省心居士」という戒名が刻まれていますが、これは先代可楽師のものではありません。墓石左側面には「通称 麹池省三」、右側には「明治廿九年五月五日没」と記されています。先代可楽師は明治31年の生まれですから、師の祖父あたりの名ではないかと推測します。
墓石左側の下の方には、
「清雅院眞覺大夢居士」昭和三十九年八月二十三日
八代目三笑亭可楽 俗名麹池元吉 行年六十八才
と刻まれています。なんとも清々しい感じのする戒名で、師の渋いイメージにはあまり合わないなぁ、と言っては失礼でしょうか。
まだ朝の早い時間だったためか、墓前にはまだ花も線香も供えられていません。夏の陽は照り付けているものの、風があって凌ぎやすい、そんな谷中の寺町を歩きながら次の目的地に向かいました。
地下鉄を乗り継いで千代田線の千駄木駅で下車。団子坂下交差点側の出口を出、信号を渡って東へ。5分ほどゆるい登坂を歩くと左手にあるのは落語ファンにはお馴染み「全生庵」。この時期には幽霊画が公開されているはずですが見学する時間はなく通り過ぎます。このすぐ先、北側へと延びる一直線の細い道がありここを左折。1分ほど歩くと右側に目指す谷中の臨済宗の寺「興禅寺」がありました。
八代目可楽師の墓参りの前に、同じくこの寺にある初代桂小南師の墓へ。ついでの墓参りは良くないと言われますが、ここまで来て無視する訳にもいきません。本堂の裏手に行くと「岩田家之墓」と刻まれた墓はすぐに見つかりました。初代小南師は本名が岩田秀吉。1947(昭和22)年に67歳で亡くなっています。先日亡くなった桂米朝師も東京での学生時代に、師の最晩年の高座を見たとか。八代目桂文楽師の最初の師匠であり、「電気踊り」なる珍奇な芸で寄席を沸かせたことでも有名ですね。
さて、いよいよ先代可楽師の墓参りです。目指す墓はどこにあるのか。あらかじめネットの有名人の墓を紹介するサイトをあたり、「墓地の入り口付近の大きな木の下」という情報を得ていたのですが、その付近をいくら探しても見つからない。しばらく墓地をウロウロしていると、この寺の方と思われる女性が姿を現し、思い切ってお墓がどこにあるのかを聴くとあっさりと場所は分かりました。サイト情報とはまるで違う場所で、ネットが有用な情報源であるのは事実ですが、すべてを鵜呑みにはできません。墓は本堂裏手のポンプ井戸のある付近に。さきほど参った初代小南師の墓からそれほど距離はありません。
さて、墓石正面には大きく「聖應院仁貞省心居士」という戒名が刻まれていますが、これは先代可楽師のものではありません。墓石左側面には「通称 麹池省三」、右側には「明治廿九年五月五日没」と記されています。先代可楽師は明治31年の生まれですから、師の祖父あたりの名ではないかと推測します。
墓石左側の下の方には、
「清雅院眞覺大夢居士」昭和三十九年八月二十三日
八代目三笑亭可楽 俗名麹池元吉 行年六十八才
と刻まれています。なんとも清々しい感じのする戒名で、師の渋いイメージにはあまり合わないなぁ、と言っては失礼でしょうか。
まだ朝の早い時間だったためか、墓前にはまだ花も線香も供えられていません。夏の陽は照り付けているものの、風があって凌ぎやすい、そんな谷中の寺町を歩きながら次の目的地に向かいました。
NHK-FMで『オペラ寄席 すぱげっ亭』放送 ― 2015年08月13日 09:11
8月17日(月)から21日(金)の間の5日間、NHK-FMで『オペラ寄席 すぱげっ亭』という不思議なタイトルの番組が放送されるとのこと。「オペラ寄席」と聞くと、三遊亭究斗師の「ミュージカル落語」のようなものを想像してしまうかも知れませんが、形態としては逆で、「オペラ」で演じられている演目を落語・講談などの演芸で口演するものだそうです。以下は、NHKの番組告知ページのURL。
http://www4.nhk.or.jp/P3637/
神田京子先生のブログ(http://blog.kandakyoko.com/?eid=1416855)によると
*特番 オペラ寄席「すぱげっ亭」2015 inサマー放送決定!
8月17日(月)~21(金)連続5日間放送
18:00~18:50 NHK FM
名作オペラを日本の伝統話芸で物語る「リストランテ」
(以下敬称略)
構成台本:桜田ゆみ
第1夜「椿姫」講談師:神田陽子
第2夜「トスカ」関東落語:春風亭一之輔
第3夜「カルメン」講談師」:神田京子
第4夜「セビリヤの理髪師」漫才師:おぼんこぼん
第5夜「魔笛」上方落語:桂かいし
(京子・かい枝師匠・おぼんこぼん先生のは、去年収録の作品再放送です)
だとのこと。ちょっとこれは「ゲテモノ」の類かもしれませんが、興味のある方はエアチェックを。
http://www4.nhk.or.jp/P3637/
神田京子先生のブログ(http://blog.kandakyoko.com/?eid=1416855)によると
*特番 オペラ寄席「すぱげっ亭」2015 inサマー放送決定!
8月17日(月)~21(金)連続5日間放送
18:00~18:50 NHK FM
名作オペラを日本の伝統話芸で物語る「リストランテ」
(以下敬称略)
構成台本:桜田ゆみ
第1夜「椿姫」講談師:神田陽子
第2夜「トスカ」関東落語:春風亭一之輔
第3夜「カルメン」講談師」:神田京子
第4夜「セビリヤの理髪師」漫才師:おぼんこぼん
第5夜「魔笛」上方落語:桂かいし
(京子・かい枝師匠・おぼんこぼん先生のは、去年収録の作品再放送です)
だとのこと。ちょっとこれは「ゲテモノ」の類かもしれませんが、興味のある方はエアチェックを。















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