古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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十代目金原亭馬生の墓詣りに行く ― 2015年09月13日 21:48
今日は十代目金原亭馬生師の命日でした。午後、講談と落語を東京の某所で楽しんだ後、地下鉄に乗り師の墓参りへと向かいます。場所は台東区谷中の「長久院」という寺。根津駅、千駄木駅、日暮里駅、どの駅からでも歩いて10分ほどの所です。落語ファンにはお馴染み、全生庵からは徒歩3分ほど。また、全生庵の隣に「長久寺」という良く似た名の寺がありますが、こちらとは全く関係ありません。
先代馬生師の墓所はもともとは文京区小日向の還国寺(げんこくじ)にあり、父、志ん生師や弟、志ん朝師と同じ墓の中に眠っていました。しかし師には男のお子さんがいなかった事、また長女である池波志乃さんと中尾彬夫妻に子供がいない事などを鑑みて、志乃・彬夫妻の生前墓を新しく建立し、そこに先代馬生師の遺骨も移したものと思われます。これまでの志ん生師の墓は、志ん朝師の息子さん側が守ることになるのでしょう。
さて、根津駅で下車し10分ほど歩いて長久院へ。山門をくぐり、右側へUターンする形で墓地を歩くと、正月のお供え餅を3つ重ねたような形の墓はすぐ見つかります。(下掲載の画像はクリックすると大きな画像で見られます)
この斬新な形の墓はやはり美術に造詣の深い中尾彬さんのデザインだそう。正面、下の方には黒御影石の中に浮かぶ「無」という字。「あ」と記してあるのは、彬さんの「あ」でしょうか。
背後には卒塔婆が何本か並びます。昨年の三十三回忌にいづれも建てられたもののようで、長めの卒塔婆が2本、施主名は「(当代)金原亭馬生」師と中尾彬さん。その他には「五街道雲助」「金原亭伯楽」「むかし家今松」「吉原朝馬」などお馴染みの噺家さんの名が並んでおり(こういう場で言うのもなんですが)壮観です。
墓石の背後は卒塔婆を収めるスペースが迫っていて見にくいのですが、なんとか見てみると三段重ねの墓石の中段に「金子家先祖代々」と記され4人の方の戒名が、下段に美濃部家先祖代々と記され3人の方の戒名が彫ってあります。詳しい事情は分かりませんが、中尾家側と美濃部家側で合わせる形でこの墓を建立したのではないでしょうか。少子化の今、そしてこれからの時代、「●●家」という形にこだわらない、こういう形式の墓は増えていくに違いありません。
先代馬生師の墓所はもともとは文京区小日向の還国寺(げんこくじ)にあり、父、志ん生師や弟、志ん朝師と同じ墓の中に眠っていました。しかし師には男のお子さんがいなかった事、また長女である池波志乃さんと中尾彬夫妻に子供がいない事などを鑑みて、志乃・彬夫妻の生前墓を新しく建立し、そこに先代馬生師の遺骨も移したものと思われます。これまでの志ん生師の墓は、志ん朝師の息子さん側が守ることになるのでしょう。
さて、根津駅で下車し10分ほど歩いて長久院へ。山門をくぐり、右側へUターンする形で墓地を歩くと、正月のお供え餅を3つ重ねたような形の墓はすぐ見つかります。(下掲載の画像はクリックすると大きな画像で見られます)
この斬新な形の墓はやはり美術に造詣の深い中尾彬さんのデザインだそう。正面、下の方には黒御影石の中に浮かぶ「無」という字。「あ」と記してあるのは、彬さんの「あ」でしょうか。
背後には卒塔婆が何本か並びます。昨年の三十三回忌にいづれも建てられたもののようで、長めの卒塔婆が2本、施主名は「(当代)金原亭馬生」師と中尾彬さん。その他には「五街道雲助」「金原亭伯楽」「むかし家今松」「吉原朝馬」などお馴染みの噺家さんの名が並んでおり(こういう場で言うのもなんですが)壮観です。
墓石の背後は卒塔婆を収めるスペースが迫っていて見にくいのですが、なんとか見てみると三段重ねの墓石の中段に「金子家先祖代々」と記され4人の方の戒名が、下段に美濃部家先祖代々と記され3人の方の戒名が彫ってあります。詳しい事情は分かりませんが、中尾家側と美濃部家側で合わせる形でこの墓を建立したのではないでしょうか。少子化の今、そしてこれからの時代、「●●家」という形にこだわらない、こういう形式の墓は増えていくに違いありません。
コメント
_ 藪井竹庵 ― 2017年03月14日 04:18
_ 藪井竹庵 ― 2017年03月14日 11:14
訂正です。上記コメの一行目。「参照して」じゃなくて「参照させて」です。失礼いたしました。
_ はろー ― 2017年03月19日 08:55
こちらこそお世話になっています。長久院を訪れる際、場所等の情報は藪先生のブログ記事を参考にさせて頂きました。有難うございます。
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中尾彬さんと池波志乃さんの終活のテレビ番組を見て記事を書きました。詳細説明の為に事後連絡ですが、この記事のURLにリンクを付けさせて頂きました。