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古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。

 
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『志ん朝三十四席』(DVD+CDセット)NHKより10月発売2015年09月20日 10:55

 今秋、圓生独演会CDブック発売に続いて、ビッグなニュースが飛びこみました。NHKエンタープライズ から「志ん朝三十四席」なるDVD+CDセットが発売されるとのこと。以下はNHKの通販のサイトのURLです。

http://www.nhk-ep.com/products/detail/h21138AA

 今までNHKは落語名人の映像についてDVDをなかなか発売してくれなかったのですが、今年11月にはNHK出版から談志師の4万円もするDVDブックを発売するようですし、潮目が変わったのでしょうか。この調子で過去の名人の映像をどんどん発掘して発売してくれるなら、我々ファンとしても誠に喜ばしいことです。
 さて、今回のセット、DVDでは「幾代餅」「お見立て」「首提灯」などこれまで映像で見られなかった演目(いづれもYoutubeなどにアップされていますが)も収録されています。また、1演目1席となっており、NHKに残されている映像をすべて見られるという訳ではありません。
 CDの方で注目されるのはやはり「花見の仇討」で、志ん朝師は滅多にこの演目をかけず、(私のリストのなかで)唯一記録のある1975年4月に東京落語会で口演された音源が今回発売されます。コレクターならこれだけでも万単位の金を出費する人もいるのではないでしょうか。ただしネットの噂によれば、口演のなかで何か重大な言い間違いをしているとか。(だから今まで世に出なかった?)
 価格は3万7千円ほどと決して安くはありませんが、これは十分に買う価値のある商品だと思います。やはり来月発売の圓生独演会CDブックと合わせて予算オーバーになってしまうという方も多いでしょうが、是非とも落語音源ファンならば揃えておきたい品と言えましょう。

11月にユニバーサルより新シリーズ落語CD発売2015年09月15日 00:22

 ユニバーサルの落語CDというと、その前身であるポリドールから引き続くシリーズ「NHK落語名人選」が長らく発売されてきました。NHK音源ということで比較的安心度も高く、長く落語音源ファンの定番として親しまれてきました。しかし既に生産はされてなく、在庫が無くなった分から順次廃盤になっているようで、アマゾンなどでも「現在在庫切れ」になっている商品が多数あります。
 変わって今年11月18日から新発売になるのが「NHK落語名人選100」というシリーズで、1枚のCDに収録されているのは原則として1席(短い噺では2席の場合もある)、価格も半分ほどの1,080円となります。シリーズ100枚中、過去の名人の音源を収録したCDは全体の3分の2ほど。あとの3分の1は現役の噺家さんまたは比較的最近亡くなった方のCDとなります。志ん生、三代目三木助など過去の名人の口演の収録数は大幅に減り、私のようなマニアからすればやや残念なニュースですが、時代の変化とともにラインナップも新しく移り変わるのもやむを得ないでしょうか。図書館などにも収蔵されている場合も多いですので、まったく聴けなくなるという訳でもないでしょう。
 またこの新シリーズで気になることとして、三遊亭圓生師の音源は一切含まれません。名も高き名人で最も人気のある噺家の一人である圓生師がラインナップからすっぽり抜けてしまったとは解せない所です。遺族側との交渉でうまくいかなかったのか。あるいはユニバーサルから「圓生全集」などと銘打って別に発売する予定があるのはと淡い期待でもしましょうか。

 以下にそのラインナップをすべて掲載しておきます。

1 三代目桂三木助: 芝浜
2 三代目桂三木助: 三井の大黒
3 三代目桂三木助: 化け物使い
4 三代目桂三木助: 宿屋の仇討ち
5 三代目桂三木助: へっつい幽霊
6 八代目三笑亭可楽: らくだ
7 八代目三笑亭可楽: 富久
8 八代目三笑亭可楽: 八五郎出世
9 八代目三笑亭可楽: 二番煎じ
10 二代目三遊亭円歌: 社長の電話
11 二代目三遊亭円歌: 紋三郎稲荷
12 三代目三遊亭金馬: 居酒屋 / 紀州
13 三代目三遊亭金馬: 藪入り
14 三代目三遊亭金馬: 孝行糖
15 三代目三遊亭金馬: 高田の馬場
16 三代目三遊亭金馬:目黒のさんま
17 初代桂小文治: 菊江仏壇
18 五代目古今亭志ん生: 風呂敷
19 五代目古今亭志ん生: 粗忽長屋
20 五代目古今亭志ん生: お化け長屋
21 五代目古今亭志ん生: 抜け雀
22 五代目古今亭志ん生: 黄金餅
23 五代目古今亭志ん生: 文七元結
24 五代目古今亭志ん生: 唐茄子屋政談
25 五代目古今亭志ん生: 猫の皿
26 五代目古今亭志ん生: 品川心中
27 五代目古今亭志ん生: 火焔太皷
28 五代目古今亭今輔: 妻の酒
29 五代目古今亭今輔: ねぎまの殿様
30 六代目春風亭柳橋: 粗忽の釘
31 六代目春風亭柳橋: お見立て
32 六代目春風亭柳橋: 長屋の花見
33 六代目春風亭柳橋: 時そば / 青菜
34 初代林家三平: 源平盛衰記
35 八代目林家正蔵(彦六): 年枝の怪談
36 八代目林家正蔵(彦六): 淀五郎
37 八代目林家正蔵(彦六): 中村仲蔵
38 十代目金原亭馬生: たがや
39 十代目金原亭馬生: 花筏
40 十代目金原亭馬生: 船徳
41 十代目金原亭馬生: 文違い
42 四代目三遊亭圓遊: 七福神 / 浮世床
43 五代目春風亭柳朝: 宿屋の仇討
44 五代目春風亭柳朝: 佃祭
45 八代目雷門助六: 七段目
46 八代目雷門助六: 高砂や
47 四代目春風亭柳好: 道具屋 / お見立て
48 四代目春風亭柳好: 味噌蔵
49 二代目桂小南: 夢八
50 二代目桂小南: 三十石
51 五代目柳家小さん: 宿屋の富
52 五代目柳家小さん: 粗忽の使者
53 五代目柳家小さん: たぬき
54 五代目柳家小さん: 長屋の花見
55 五代目柳家小さん: うどん屋
56 五代目春風亭柳昇: 雑俳 / 南極探検
57 十代目桂文治: お血脈
58 十代目桂文治: 浮世床
59 二代目桂文朝初天神 / 時そば
60 二代目桂文朝: 明烏
61 初代三笑亭夢楽: 三方一両損
62 初代三笑亭夢楽: 三人旅
63 五代目三遊亭円楽: たらちね / 目黒のさんま
64 五代目三遊亭円楽: 三年目
65 五代目三遊亭円楽: 紺屋高尾
66 九代目入船亭扇橋: ねずみ / 茄子娘
67 九代目入船亭扇橋: へっつい幽霊
68 四代目桂米丸: びっくりレストラン / 相合傘
69 四代目桂米丸: 狭き門
70 三代目三遊亭圓歌: 浪曲社長 / 中沢家の人々
71 三代目三遊亭圓歌: 坊主の遊び
72 四代目三遊亭金馬: 池田大助
73 四代目三遊亭金馬: 転失気 / 本膳
74 八代目橘家圓蔵: 鰻の幇間 / 猫と金魚
75 八代目橘家圓蔵: 寝床
76 桂歌丸: つる / 長命
77 桂歌丸: おすわどん
78 桂歌丸: お茶汲み
79 桂歌丸: 厩火事
80 林家木久扇: 林家彦六伝/ 松竹梅
81 林家木久扇鮑のし
82 三代目三遊亭遊三: 船徳
83 三代目三遊亭遊三: 子ほめ / 青菜
84 十代目柳家小三治: 野ざらし / 小言念仏
85 十代目柳家小三治: 大工調べ
86 十代目鈴々舎馬風: 猫の災難
87 十代目鈴々舎馬風: 紙入れ
88 三代目柳家小満ん: 寝床
89 三代目柳家小満ん: 盃の殿様
90 三代目柳家権太楼: 壺算 / 代書屋
91 三代目柳家権太楼: くしゃみ講釈
92 三代目三遊亭小遊三: 千早振る / 幇間腹
93 三代目三遊亭小遊三: 提灯屋
94 六代目五街道雲助: お見立て
95 六代目五街道雲助: 文違い
96 柳家さん喬: 福禄寿
97 柳家さん喬: 幾代餅
98 古今亭志ん輔: 佐々木政談
99 古今亭志ん輔: 猫忠
100 四代目柳亭市馬: 花見の仇討

十代目金原亭馬生の墓詣りに行く2015年09月13日 21:48

 今日は十代目金原亭馬生師の命日でした。午後、講談と落語を東京の某所で楽しんだ後、地下鉄に乗り師の墓参りへと向かいます。場所は台東区谷中の「長久院」という寺。根津駅、千駄木駅、日暮里駅、どの駅からでも歩いて10分ほどの所です。落語ファンにはお馴染み、全生庵からは徒歩3分ほど。また、全生庵の隣に「長久」という良く似た名の寺がありますが、こちらとは全く関係ありません。
 先代馬生師の墓所はもともとは文京区小日向の還国寺(げんこくじ)にあり、父、志ん生師や弟、志ん朝師と同じ墓の中に眠っていました。しかし師には男のお子さんがいなかった事、また長女である池波志乃さんと中尾彬夫妻に子供がいない事などを鑑みて、志乃・彬夫妻の生前墓を新しく建立し、そこに先代馬生師の遺骨も移したものと思われます。これまでの志ん生師の墓は、志ん朝師の息子さん側が守ることになるのでしょう。
 さて、根津駅で下車し10分ほど歩いて長久院へ。山門をくぐり、右側へUターンする形で墓地を歩くと、正月のお供え餅を3つ重ねたような形の墓はすぐ見つかります。(下掲載の画像はクリックすると大きな画像で見られます)

十代目金原亭馬生墓所 長久院(1)


十代目金原亭馬生墓(2)


 この斬新な形の墓はやはり美術に造詣の深い中尾彬さんのデザインだそう。正面、下の方には黒御影石の中に浮かぶ「無」という字。「あ」と記してあるのは、彬さんの「あ」でしょうか。

十代目金原亭馬生墓(3)


 背後には卒塔婆が何本か並びます。昨年の三十三回忌にいづれも建てられたもののようで、長めの卒塔婆が2本、施主名は「(当代)金原亭馬生」師と中尾彬さん。その他には「五街道雲助」「金原亭伯楽」「むかし家今松」「吉原朝馬」などお馴染みの噺家さんの名が並んでおり(こういう場で言うのもなんですが)壮観です。

十代目金原亭馬生墓(4)


 墓石の背後は卒塔婆を収めるスペースが迫っていて見にくいのですが、なんとか見てみると三段重ねの墓石の中段に「金子家先祖代々」と記され4人の方の戒名が、下段に美濃部家先祖代々と記され3人の方の戒名が彫ってあります。詳しい事情は分かりませんが、中尾家側と美濃部家側で合わせる形でこの墓を建立したのではないでしょうか。少子化の今、そしてこれからの時代、「●●家」という形にこだわらない、こういう形式の墓は増えていくに違いありません。

今年も「らんまんラジオ寄席」が放送されます2015年09月04日 00:16

 いよいよ九月になり気にかかるのは、今年度もTBSラジオ「らんまんラジオ寄席」が放送になるかどうかということです。TBSラジオのサイトでの告知はまだありませんが、スポンサーである「爛漫」さんのページで「公開録音ご招待」との案内がなされています。

http://www.ranman.co.jp/ranman/news/2015-08-31-14-12.html

 昨年度までと同じく、公開録音は合計7回。うち5回が赤坂TBSで、あとは秋田で1回、仙台で1回というパターンは同じです。昨年は11月は秋田、1月は仙台でしたが、今年もなぜか微妙に月がずれています。残りの12~13回が「懐かしの名人」の放送というパターンも変わらないと思われます。今年は先日亡くなった扇橋師あたりがメンバーに加わるでしょうか。
 何しろこの番組は、我々落語音源コレクターにとっては最後の砦と言っていい番組です。ただ漫然と聴いているだけではなく、こんな噺家さんのこんな噺が聴きたいというリクエストをバンバン放送局に寄せて、番組継続の力になるよう積極的に取り組みましょう。

今日は三遊亭圓生の命日でした2015年09月03日 20:46

 今日、9月3日は昭和の名人、六代目三遊亭圓生の誕生日そして命日で、今年は三十七回忌だとのこと。師のお弟子さんや孫弟子さんによる催しが都内で行われたりしましたが、私は所用のためいけず。またお墓参りにも行けませんでした。私の家で購読している新聞の地方面に、1日の日に圓生師終焉の地である習志野で、文化ホールの職員が記念碑の前でお参りしたことが記事になっています。師が亡くなって三十六年。亡くなった地でいまだにこうやってお参りしてくださる方々がいるとは、我々落語ファンにとっても嬉しいことです。(下の画像はクリックすると大きな画像で見られます)

2015-09-02圓生終焉の地でお参り(習志野)

八代目三笑亭可楽の墓参りに行く2015年08月25日 00:12

 昨日、8月23日は八代目三笑亭可楽師の命日でした。師が亡くなったのは1964(昭和39)年。まもなく東京オリンピックが始まろうという頃でした。現在、「三笑亭」の亭号を持つ噺家さんは落語芸術協会に十名ほどいらっしゃいますが、すべてこの八代目可楽師の系統の噺家さんですね。夏の暑さもやや和らいだ日曜のよく晴れた日、墓参りへと赴きます。

 地下鉄を乗り継いで千代田線の千駄木駅で下車。団子坂下交差点側の出口を出、信号を渡って東へ。5分ほどゆるい登坂を歩くと左手にあるのは落語ファンにはお馴染み「全生庵」。この時期には幽霊画が公開されているはずですが見学する時間はなく通り過ぎます。このすぐ先、北側へと延びる一直線の細い道がありここを左折。1分ほど歩くと右側に目指す谷中の臨済宗の寺「興禅寺」がありました。

谷中・興禅寺


 八代目可楽師の墓参りの前に、同じくこの寺にある初代桂小南師の墓へ。ついでの墓参りは良くないと言われますが、ここまで来て無視する訳にもいきません。本堂の裏手に行くと「岩田家之墓」と刻まれた墓はすぐに見つかりました。初代小南師は本名が岩田秀吉。1947(昭和22)年に67歳で亡くなっています。先日亡くなった桂米朝師も東京での学生時代に、師の最晩年の高座を見たとか。八代目桂文楽師の最初の師匠であり、「電気踊り」なる珍奇な芸で寄席を沸かせたことでも有名ですね。

初代桂小南の墓

 
 さて、いよいよ先代可楽師の墓参りです。目指す墓はどこにあるのか。あらかじめネットの有名人の墓を紹介するサイトをあたり、「墓地の入り口付近の大きな木の下」という情報を得ていたのですが、その付近をいくら探しても見つからない。しばらく墓地をウロウロしていると、この寺の方と思われる女性が姿を現し、思い切ってお墓がどこにあるのかを聴くとあっさりと場所は分かりました。サイト情報とはまるで違う場所で、ネットが有用な情報源であるのは事実ですが、すべてを鵜呑みにはできません。墓は本堂裏手のポンプ井戸のある付近に。さきほど参った初代小南師の墓からそれほど距離はありません。
 さて、墓石正面には大きく「聖應院仁貞省心居士」という戒名が刻まれていますが、これは先代可楽師のものではありません。墓石左側面には「通称 麹池省三」、右側には「明治廿九年五月五日没」と記されています。先代可楽師は明治31年の生まれですから、師の祖父あたりの名ではないかと推測します。

谷中・興禅寺 八代目三笑亭可楽の墓(1)


 墓石左側の下の方には、

「清雅院眞覺大夢居士」昭和三十九年八月二十三日
八代目三笑亭可楽 俗名麹池元吉 行年六十八才

 と刻まれています。なんとも清々しい感じのする戒名で、師の渋いイメージにはあまり合わないなぁ、と言っては失礼でしょうか。

谷中・興禅寺 八代目三笑亭可楽の墓(2)


谷中・興禅寺 八代目三笑亭可楽の墓(3)


 まだ朝の早い時間だったためか、墓前にはまだ花も線香も供えられていません。夏の陽は照り付けているものの、風があって凌ぎやすい、そんな谷中の寺町を歩きながら次の目的地に向かいました。

NHK-FMで『オペラ寄席 すぱげっ亭』放送2015年08月13日 09:11

 8月17日(月)から21日(金)の間の5日間、NHK-FMで『オペラ寄席 すぱげっ亭』という不思議なタイトルの番組が放送されるとのこと。「オペラ寄席」と聞くと、三遊亭究斗師の「ミュージカル落語」のようなものを想像してしまうかも知れませんが、形態としては逆で、「オペラ」で演じられている演目を落語・講談などの演芸で口演するものだそうです。以下は、NHKの番組告知ページのURL。

http://www4.nhk.or.jp/P3637/

 神田京子先生のブログ(http://blog.kandakyoko.com/?eid=1416855)によると

*特番 オペラ寄席「すぱげっ亭」2015 inサマー放送決定!
8月17日(月)~21(金)連続5日間放送
18:00~18:50 NHK FM 

名作オペラを日本の伝統話芸で物語る「リストランテ」
(以下敬称略)
構成台本:桜田ゆみ

第1夜「椿姫」講談師:神田陽子
第2夜「トスカ」関東落語:春風亭一之輔
第3夜「カルメン」講談師」:神田京子
第4夜「セビリヤの理髪師」漫才師:おぼんこぼん
第5夜「魔笛」上方落語:桂かいし

(京子・かい枝師匠・おぼんこぼん先生のは、去年収録の作品再放送です)

 だとのこと。ちょっとこれは「ゲテモノ」の類かもしれませんが、興味のある方はエアチェックを。

次回も『日本の話芸』放送時間が変更になります2015年08月12日 06:01

 前回に引き続き、次回のNHK教育テレビ「日本の話芸」も放送時間が変更になります。

http://www4.nhk.or.jp/P659/

 8月16日の放送は、通常より1時間遅れで午後3時から。視聴・録画される方は注意しましょう。

人形町末広「圓生独演会」CDブックが発売されます2015年08月11日 09:26

 過去の名人上手の音源を集めているコレクターに久々にビッグなニュースが飛び込みました。昨日発売の「サライ」という雑誌で落語の特集が組まれており、圓生師の「ちきり伊勢屋(下)」のCDが付録として付いています。その雑誌中の告知によると、小学館より「人形町末広・圓生独演会」CDブックが発売になるとのこと。CDが16枚組で価格は2万7千円+税、9月30日の発売予定です。それにしても私は8月5日のこのブログで人形町末広の跡地を訪ねたことを記事にしたばかりです。もちろんこのCDブックに関しては何も知りませんでした。こういうのを「共時性」というのでしょうか?

 このCDブックについての小学館のPRページURLは以下の通りです。

http://www.shogakukan.co.jp/books/09480127

<追記 2015-8-27>
 このリンク先は現在削除されています。発売延期、または発売中止になったものと思われますが、詳しい事は分かりません。
<追記2 2015-9-11>
 リンク先復活しました。発売日が10月9日に変更になったそうです。
<追記終わり>


 昭和36年から44年にかけて、人形町末広で口演された「圓生独演会」の録音の一部は、かつてアポロンのカセットテープとCBSソニーのレコードで発売されていました。その15席に加え、今回のCDブックでは8席が初めてこの世に出る新音源だとのこと。この時期は志ん生師、先代文楽師が相次いで落語界の第一線から離れていった頃。変わってそれまで「上手い落語家」と言われていた圓生師が、いよいよ落語界随一の名人として名を高めていった時期だと言えましょう。この人形町末広での独演会の録音で、まさに名人になろうという頃の光り輝いていた圓生師の口演が楽しめると思います。また、音源のマスタリングは草柳俊一氏でして、雑誌「サライ」付録のCDを聴いてみても音質的に十分良いと言えるものです。
 これほど質の高いCD集は滅多に出ないと思います。音源コレクターのみならず、これから落語を本格的に楽しみたいという方にもお勧めできるCDブックだと思います。

次回の『日本の話芸』は放送時間が変更になります2015年08月07日 02:08

 NHK教育で毎週日曜日に放送されている『日本の話芸』ですが、次回8月9日の放送時間は放送時間が変更になりまして、午後4時30分から午後5時の放送となります。視聴・録画される方は注意しましょう。以下はNHKの日本の話芸のサイトのURLです。

http://www4.nhk.or.jp/P659/

 それにしても、2日に放送されたこの番組では、次週9日の放送時間が変更になる旨の告知は毎度のことながらありませんでした。実はこういう件に関して、「放送日時が変更になる場合があるのはやむを得ないとして、その場合は前週の放送でテロップ等で告知してくれませんか」との要望を「NHKへのご意見・お問い合わせ」のページから今年4月に投稿したのですが、いまだもって返事がきません。毎週番組を視聴している人間として当然の要望でしょうし、番組の最後にチョロっとテロップを入れてほしいという意見さえ受け付けてくれない。それどころか返事も寄こさない。この一事をもってあれこれ言うのも何ですが、これが今のNHKの体質なのかなと、呆れてしまいます。