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落語研究会・桂米朝DVD全集発売2014年11月05日 18:07

 今日、ユニバーサル・ミュージックより「落語研究会・桂米朝全集」が発売されました。DVD8枚組で17席。お値段は税抜きで30,400円。私はアマゾンで購入しかなり割引になりましたがそれでも結構なお値段です。
 落語研究会のDVD全集が初めて発売されたのが2007年の小三治から。それまでは落語研究会での「名人」の映像を見るのは大変でした。TBSテレビで放送されていた「落語特選会」「おはよう名人会」を録画したビデオテープは後発のマニアの垂涎の的でした。圓生についてはレーザーディスクやセルビデオも発売されましたがいずれも高価で、特にセルビデオ(全部で20巻)なぞは1席が収録されただけのテープが4千円もしたりしました。
 2007年の小三治全集発売以後、八代目文楽、圓生、志ん朝などなどが発売されます。1枚単位での発売でなく数枚組とした「全集」で価格も1万5千~4万5千円と決して安いとは言えません。しかもレンタルは一切なし。もちろん図書館にもなし。落語ファンは中高年の比較的、経済的に恵まれた層が多いからと、売る側も強気なのでしょうか。
 今回の米朝全集の発売で、ラインナップは12人の落語家で全集は18巻となりました。ちなみに18巻全部揃えるとなると、お値段の合計は税抜きで56万8千円。軽自動車の価格の半分ほどにもなってしまいます。
 落語研究会のDVD全集も、今回の発売で、世間で言われる「名人」は出揃ったように思うのですが、来年以降の発売予定はあるのでしょうか。六代目松鶴、五代目柳朝などは残っている映像も少ないかも知れませんが、全集という形にとらわれずに是非世に出して欲しいと思います。あるいはまた、地上波やBSでは無理かもしれませんが、CSのTBSチャンネルなどで、DVD全集にするほどの数の映像が残っていない落語家(先の2人ほか、小南、春団治、四代目圓遊など)の高座を放送してくれると嬉しいのですが。
 それにしてもTBSはこれだけの映像をよく残してくれたものです。以前も記しましたが、1970年代まではテレビ放送された映像を「残す」というコンセプトがテレビ局に無く、録画したテープは使い廻しするのが通常で、NHKの大河ドラマにしても完全な形で映像が残っているのは、1978年放送の「黄金の日々」以降だそうです。ところが、TBSは落語研究会での圓生の映像を、DVD12枚組の全集を上・下巻発売できるほどのビデオ映像を残してくれているのです。当時の放送用のビデオテープは非常に高価だったそうで、この点、落語ファンはTBSにもっと感謝して良いと思います。
 今回発売された米朝のDVDについて早速収録タイムを計るなど、落語はろー・データ編更新のための作業を始めています。来週ぐらいまでには新データを盛り込んだページに更新しますので、興味のある方は覗いてみてください。

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