古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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圓生百席CD・カット調査のページを公開します ― 2015年03月26日 19:41
さまざまな問題があると思いつつも、圓生百席CD・カット調査のページを公開しました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/ensho100_cut.htm
ご存知の方も多いでしょうが、1997~1998年に発売された「圓生百席」CDは、それより20年ほど前に発売されていたLPに比べるとカットされている箇所が少なからずあり、その大半はいわゆる「差別用語」に関する部分です。いろいろな意見がありましょうが、オリジナリティを損なわれた形で(完全盤として)CDが流通していることは望ましい事ではないと私自身は思っています。
ということで、2年ほどかけて、CD音源とLP(またはCT)音源を比べカット箇所を地道に調べていたのですが(本当のところは草柳さんの後追いをしているだけなのですが)、このほどその調査が終了しまして、結果を公表することにします。
実は、この調査結果をHP上で公開しようかどうか随分迷いました。「差別用語」が並ぶ表を見て勘違いなさる方がいると思うのです。私としては、オリジナルとの違いの客観的データを指し示すことのみが目的でありまして、差別用語の問題について、あれこれ議論を戦わすつもりは毛頭ございませんのでご留意願います。
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/ensho100_cut.htm
ご存知の方も多いでしょうが、1997~1998年に発売された「圓生百席」CDは、それより20年ほど前に発売されていたLPに比べるとカットされている箇所が少なからずあり、その大半はいわゆる「差別用語」に関する部分です。いろいろな意見がありましょうが、オリジナリティを損なわれた形で(完全盤として)CDが流通していることは望ましい事ではないと私自身は思っています。
ということで、2年ほどかけて、CD音源とLP(またはCT)音源を比べカット箇所を地道に調べていたのですが(本当のところは草柳さんの後追いをしているだけなのですが)、このほどその調査が終了しまして、結果を公表することにします。
実は、この調査結果をHP上で公開しようかどうか随分迷いました。「差別用語」が並ぶ表を見て勘違いなさる方がいると思うのです。私としては、オリジナルとの違いの客観的データを指し示すことのみが目的でありまして、差別用語の問題について、あれこれ議論を戦わすつもりは毛頭ございませんのでご留意願います。
コメント
_ 雨休 ― 2015年03月27日 22:57
_ はろー ― 2015年03月28日 11:14
圓生百席のCDに少なからぬカットがあることは前々から承知していたのですが、私がノーカット音源(LPまたは過去のカセット音源)を集めようと思い立ったのは2年ほど前です。
文京区の小石川図書館は、今でもレコードを収蔵・貸出しており圓生百席のLPもあります(全部はそろっていない)。
何度か足を運びましたが、やはりノイズや針飛びに泣かされ、揃わない分は、他のコレクターの方の協力をあおいだり、それでも集められない分は、ネットオークションで入手したりしました。
LPで圓生百席を所持している方には、再生環境の問題もありますから、早急なデジタル化を是非、お勧めしたいところです。
圓生百席CDが発売された1997~1998年頃は、まだ、こういう言葉の自主規制に敏感だった時期だったのかもしれません。
今、ソニーミュージックは、圓生のDVD全集をそのような言葉のカット無しで発売しています。
願わくば、ソニーミュージックには、カットの無い「完全盤」の百席CDを、発売し直して欲しいのですが、現在のCDがここまで普及してしまうとそれも難しいでしょう。
現在発売されているCDが廃盤になり、また何十年か後、「カットの無い」CDとして、再発売される時が来るまで待つしかないのでしょうか。
文京区の小石川図書館は、今でもレコードを収蔵・貸出しており圓生百席のLPもあります(全部はそろっていない)。
何度か足を運びましたが、やはりノイズや針飛びに泣かされ、揃わない分は、他のコレクターの方の協力をあおいだり、それでも集められない分は、ネットオークションで入手したりしました。
LPで圓生百席を所持している方には、再生環境の問題もありますから、早急なデジタル化を是非、お勧めしたいところです。
圓生百席CDが発売された1997~1998年頃は、まだ、こういう言葉の自主規制に敏感だった時期だったのかもしれません。
今、ソニーミュージックは、圓生のDVD全集をそのような言葉のカット無しで発売しています。
願わくば、ソニーミュージックには、カットの無い「完全盤」の百席CDを、発売し直して欲しいのですが、現在のCDがここまで普及してしまうとそれも難しいでしょう。
現在発売されているCDが廃盤になり、また何十年か後、「カットの無い」CDとして、再発売される時が来るまで待つしかないのでしょうか。
_ 中嶋豪 ― 2017年03月29日 09:04
豊竹屋、なめる、猫定などいくつかのLPが、逆に修正後に長くなっているものがありますが、どうしてでしょうか?
_ はろー ― 2017年03月29日 21:28
レコードのピッチの問題です。レコードの回転ピッチには細心の注意を払いますが、どうしても狂いが生じます。
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ずいぶん…多いですねぇ、誰に言われたわけでもない
自主規制なんでしょうが、嫌ンなりますね。
CDが発売される前、LPも廃盤で店頭にない頃、
「百席」を追いかける術としては、都内の図書館めぐりを
するほかありませんでした。
落語のLPというと、そもそも置いていない、貸出しを
していない区も多い中、割と役立ったのは、文京区と
港区の各図書館でした。
多くのキズや針飛びに泣かされながら夢中になって
ダビングしたものです。
今や、ほとんどの音源がCDとしてリリースされ、
良い時代になったなぁ、と喜んでおりましたが、
まったくもってその喜びに水をさすこのカット問題。
結局のところ、集めたLPは処分せずに保管が吉、
ということですね。
「百席」CDについては、まとめてくださった資料を
もとにカットのないもの、少ないものは手元に置きたいと
思います。
コレクターガイドとしていつも充実のお仕事ぶり、
ありがとうございます。