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カセットデッキ2014年11月16日 05:07

 落語とは直接関係のない事なのですが、落語音源収集マニアとしては問題になることなので記しておきます。
 私は高校生だった1980年代前半からちょっとしたオーディオファンでして、プリメインアンプだのチューナーだのカセットデッキだの種々のメーカーの単品コンポを組み合わせて(いわゆるバラコン)オーディオ趣味を楽しんでいました。
 しかし、2000年代に入ると、mp3とかのデジタル音源でPC上にてお手軽に音楽などを録音・再生することが多くなり、従来のオーディオシステムを使用する機会はめっきり減ります。
 そして3年ほど前、購入して十数年ほどの一部故障しながらもだましだまし使っていたカセットデッキが完全に動かなくなります。さて困った。私の落語音源コレクションでMDが出る前、カセットテープの時代に録音したテープや市販のテープが200~300本ほどあって、まだデジタル化(mp3化)をしていない物も多数ある。
 そこでアマゾンでカセットデッキを探したのですが、もうこの時代、カセットデッキというものはほとんど販売されてないのです。1~2種類ありますが、それもかなり高価。結局、ネットオークションで中古品を落札・入手します。
 ここで落語の録音されたテープのデジタル化を進めなければならないのですが、生来の無精にてそれが出来ない私。遅々として進まず、そして先日久しぶりに作業を始めようとすると、中古で入手したこのカセットデッキが正常に作動しない。それでも電源を入れたり消したりしてガチャガチャ適当にやっていると20回に1回くらいは再生できるようで、テープ3本ばかしを再生、PCに取り込んでデジタル化しました。しかしその後、その騙しも効かなくなり完全に再生できなくなります。
 やはり中古品では駄目か。やはり少々高くても新品を買おうと、3日ほど前またアマゾンで検索します。そうすると、かつての有名オーディオメーカーの製品で3万円の品がある。アマゾンでの取り扱いは今年6月からで、まだ発売されて間もない機種らしい。Wカセット・オートリバースとのことで、こんな機能は要らなく基本性能だけあれば良いのですが、なによりこれより他に機種がないので、3万を出して購入することにしました。
 そして昨日届き、早速梱包をほどいてみました。まず初めに気づいたのですがドルビー(ノイズリダクションシステム)が付いていない! ドルビーは1980年代以降、激安品でなければ付いてて当たり前の機能なのですが、それが付いていない。しかし、これは私が購入する際にしっかり製品性能を確認しなかったからだと諦め、次に電源を入れ試しにテープを1本再生してみました。再生して驚いた。ドルビーが付いていないので「サー」というノイズが多いのは当然として、音が歪んでいる! それもひどい歪み方。テープの回転もいい加減で音がゆらゆら揺れる。あまりにひどい音質に10秒と聴いていられずすぐに再生を止めました。テープを変えてもう一度再生。やはりひどい音。
 過去の音源は出来るだけ、高音質でデジタル化し残して置きたいと思うのが人情というもの。このアマゾンで購入したあまりにひどい新品の3万円のカセットデッキはこのまま納屋にぶち込むことにしました。何十万も出せばそれなりに高品質のデッキも買えるかもしれませんが私はそんな経済的余裕はありません。再びネットオークションで1万5千円ほどの中古品を物色することにしました。
 それにしても、件の3万円のデッキの製造元であるメーカー。私がオーディオ趣味を始めた30年ほど前には既に、カセットデッキの専門メーカーとしてオーディオファンの間では良く知られた会社でした。それが現在、あんな歪みの塊のようなひどい音質の製品を市場に出すメーカーに落ちぶれてしまったのか。呆れるというかかつてのオーディオファンとして悲しくさえあります。
 落語のCD・DVDもまだまだ買いたい中、今回3万円ドブに捨てたのは痛かった。皆さんもまだカセットテープやビデオテープ、それにMDディスクを所持しているかも知れませんが、早急なデジタル化をお勧めします。技術を始めとした世の変わり様はあまりに速い。コレクターとしてもそういう時代に敏感になって対応していかなくてはならないのです。

コメント

_ 納札小僧 ― 2014年11月17日 09:27

私も若い頃に録りためたカセットテープが、手元に約500本程あり、昭和の時代はカーステレオで通勤時間に聴きながら楽しんでいたのですが、平成の御世になり車を買い替えると、車載の音響システムがMDやCDに変わっていったので、所蔵の音源テープも自然と聴かなくなり、そのまんま20年以上も文字通りのお蔵入りとなって、カビが生え劣化していく運命になったのですね。しかし苦労して録った音を、このままゴミにするのは何とも惜しいと思っていたところ、某ブロガーが「●●名人会の続きを持っている方がいたら、音源をアップしていただけないか」との書き込みを読み、一念発起しMP3への変換を試みたのですが、アタシャこの手の事にはまるっきし無知で、MP3という言葉さえ知らず、PCで調べてやっとSDカードにデジタル化できると知り、最初はチャイナ製のチャチなウォークマン風の変換器を2500円程度で買ったのですが、全く使い方が分からず即廃棄!次にANDO製のRCP12-528PYという、マイクロSDカードに変換する機種を6500円位で買い、変換作業に取り掛かりテープのデジタル化に成功! と喜んで夜の目も見ずに作業をして10本程変換したとこで、録音状態が一挙に悪くなったので、恐る恐るヘッドを見たところ、案の定ヘッドは汚れでベトベト。綿棒に機械用アルコールを湿してヘッドの掃除。こんなことの繰り返しでANDOを使っていましたが、ネットを見ていたところ、SONYからも出ているとのことで早速13000円位で購入しましたが、外部出力は無くドルビー機能も付いていない、まったくツマンナイ機械でして、コリャSONYが凋落したとも分かるな!という感じですね。まぁ~アタシャ元々音響マニアじゃないんで、これ以降は機械を買うのをやめましたが、この一年間で変換器を三台買いましたね。

_ はろー ― 2014年11月18日 01:37

 思えば1990年代の頃まで、こういう性能にこだわったオーディオ製品を含む工業製品の製造といえば日本の独壇場でした。日本製品の先進性は世界的にも受け入れられた。私も一介のもオーディオファンでしたが、5万ほどのデッキを使い当時録音したカセットテープは今でも充分聴ける音質です。
 今や製造拠点は中国や東南アジアに移り、ちゃちな製品ばかりがバッコ。すこしでもいい音質の物を残そうと機種を選んだり、あれこれ工夫していた、あの古き良き時代はもう戻ってこないのでしょう。

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