古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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2019年、NHK大河ドラマに古今亭志ん生登場? ― 2017年04月07日 00:02
2019年のNHK大河ドラマは「いだてん~東京オリムピック噺~」とのタイトルで、過去のオリンピックを題材に制作されるというのは既に報じられていますが、4月3日により具体的なことが発表されました。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/266692.html
何しろ脚本は「タイガー&ドラゴン」でお馴染みの宮藤官九郎ですから、タイトルにもわざわざ「噺」という字を使ってくれています。ドラマの主人公は金栗四三(かなくりしそう)と田畑政治(たばたまさじ)の2人だとか。ストックホルム大会での金栗四三のエピソードは新作講談でお馴染みの田辺凌鶴先生がよく掛けるネタで、にわか講談ファンの私としても興味深いところです。
で、3日の日の発表によると
>語り手は、“落語の神様”古今亭志ん生
>ドラマの語りは、稀代の落語家・古今亭志ん生。架空の落語
>『東京オリムピック噺』の軽妙な語りにのせ、“笑いの絶え
>ない”日曜8時のドラマを目指す。 また、志ん生自身の波乱
>万丈な人生もドラマに挿入。 生粋の江戸っ子である志ん生の
>目線で、明治から昭和の庶民の暮らしの移ろい、“東京の変遷”
>を映像化していく。大河ドラマ初の4K制作で描く、「東京&
>オリンピック」の物語。
志ん生役を誰が演じるのかはまだ未定だとの事。落語の熱烈な愛好者であるクドカンは、時たま自身の作品中で落語ネタやパロディを挿入したりしますが、歌舞伎の「大江戸りびんぐでっど」のようにすべってしまうこともチラホラ。再来年の大河ドラマが成功するよう祈りましょう。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/266692.html
何しろ脚本は「タイガー&ドラゴン」でお馴染みの宮藤官九郎ですから、タイトルにもわざわざ「噺」という字を使ってくれています。ドラマの主人公は金栗四三(かなくりしそう)と田畑政治(たばたまさじ)の2人だとか。ストックホルム大会での金栗四三のエピソードは新作講談でお馴染みの田辺凌鶴先生がよく掛けるネタで、にわか講談ファンの私としても興味深いところです。
で、3日の日の発表によると
>語り手は、“落語の神様”古今亭志ん生
>ドラマの語りは、稀代の落語家・古今亭志ん生。架空の落語
>『東京オリムピック噺』の軽妙な語りにのせ、“笑いの絶え
>ない”日曜8時のドラマを目指す。 また、志ん生自身の波乱
>万丈な人生もドラマに挿入。 生粋の江戸っ子である志ん生の
>目線で、明治から昭和の庶民の暮らしの移ろい、“東京の変遷”
>を映像化していく。大河ドラマ初の4K制作で描く、「東京&
>オリンピック」の物語。
志ん生役を誰が演じるのかはまだ未定だとの事。落語の熱烈な愛好者であるクドカンは、時たま自身の作品中で落語ネタやパロディを挿入したりしますが、歌舞伎の「大江戸りびんぐでっど」のようにすべってしまうこともチラホラ。再来年の大河ドラマが成功するよう祈りましょう。
六代目宝井馬琴先生お手植えの桜@静岡 ― 2017年04月11日 04:53
静岡駅の4つ東京よりに「興津(おきつ)」という駅があります。「興津」という町は東海道五十三次の宿場のうちのひとつですから名をご存知の方も多いでしょう。この地が一昨年亡くなった六代目宝井馬琴先生の出身地でして、駅のホームに「馬琴先生お手植えの桜」というのがあると、とある講釈師の先生や地元の講談ファンの方から聞いていました。せっかく見に行くならばやはり桜の花が咲いている時季に行きたい。しかしその年の気候により開花の時季は微妙にずれますし、当然桜の種類によっても変わる。さすがにそこまで詳しい情報は分かりません。まあともかく行ってみようと4月10日の日に鈍行列車を乗り継ぎ、我が家から片道4時間ほどかけて行ってみました。
目指す桜の木は1番線ホーム、下り列車のホームの東京寄りにありました。満開まではまだ3日ほどかかるでしょうか。7分咲きといったところです。根元近くの石碑には「六代目襲名記念 馬琴桜 講談師六代宝井馬琴書」と刻まれています。
桜は手入れが大変と聞いたことがありますが、鉄道会社の方が手間暇かけて世話してくれているのでしょう。もちろん寿命もありましょうが、ながく旅行者の目を楽しませてもらいたいものです。
(以下の画像はクリックすると大きな写真で見られます)
目指す桜の木は1番線ホーム、下り列車のホームの東京寄りにありました。満開まではまだ3日ほどかかるでしょうか。7分咲きといったところです。根元近くの石碑には「六代目襲名記念 馬琴桜 講談師六代宝井馬琴書」と刻まれています。
桜は手入れが大変と聞いたことがありますが、鉄道会社の方が手間暇かけて世話してくれているのでしょう。もちろん寿命もありましょうが、ながく旅行者の目を楽しませてもらいたいものです。
(以下の画像はクリックすると大きな写真で見られます)
ユーキャンより「演芸名人二十六夜」CD全集発売 ― 2017年04月13日 21:37
「東京かわら版」の4月号で、ユーキャンから「演芸名人二十六夜」という13枚組のCDセットが発売されていることを知りました。ユーキャンについては商品を売る方法が謎で、この記事を書いている段階で、同社の通販のサイトではこの商品についての掲載はいっさいありません。私はユーキャンで何度か買い物をしているので郵便でのダイレクトメールがたまに届きますが、それにも載っていないと思います。商品を新規に発売する際に一気にあちこちに広告を出したり、いろいろな手段を使って大々的に売り出したりせずせず、時間をかけて少しずつ販路を広げるというのがユーキャンのやり方なのでしょうか。今のところ入手方法はユーキャンに直接電話して取り寄せる他ないようです(電話番号は東京かわら版に載っています)。価格は29,800円。私はネットオークションで定価よりかなり安く手に入れることが出来ました。
で、肝心の内容ですが、文化放送で1973年10月14日から1974年4月7日まで「演芸名人二十六夜」という30分番組があり、これをCD化したものです。ただし第13回目についてはテープが発見できず、それどころか放送内容も分からないとのことで空白回となっています。案内役は古今亭志ん朝。演目が始まる前と終わりに短い案内があり、マニアの心をくすぐります。落語のみではなく、漫談、漫才、俗曲、浪曲、そして講談も4席収録され、にわか講談ファンである私も嬉しいところです。
「落語はろー」中でデータリストとして掲載されている落語家の音源で、新音源となるのは五代目柳家小さんの「言訳座頭」、八代目林家正蔵の「権兵衛狸」の2席。
以下にデータを示しておきますので、購入する際の参考にしてください。
01夜 志ん生-二階ぞめき
1961.11.19放送(TBS) 落語はろーテイク1
02夜 米朝-三枚起請
1972.03.16収録(そば屋・満留賀にて)
03夜 三亀松-都々逸 都々逸漫談
データ不明
03夜 三亀松-都々逸 色模様 花の吉原
データ不明
04夜 可楽(8)-らくだ
1962.01.2放送(QR) 落語はろーテイク3
05夜 馬琴(5)-名刀捨丸の由来
オリジナル音源
06夜 金馬(3)-孝行糖
1958.05.25放送(QR) 落語はろーテイク3
06夜 金馬(3)-勉強
1958.06.01放送(QR) 落語はろーテイク1
07夜 呼出し小鉄-呼出し 土俵風景
1963.08.22放送
07夜 千太・万吉-オートメーション時代
1958.11.05放送
08夜 牧野周一-漫談(紫綬褒章受賞記念)
オリジナル音源
09夜 円生-火事息子
オリジナル音源(1973.12.09放送) 落語はろーテイク10
10夜 山陽(2)-ボロ忠売り出す
オリジナル音源
11夜 馬風(4)-病院日誌
1963.06.18放送
11夜 馬風(4)-よいよい談義
1963.07.22放送
12夜 小さん(5)-言訳座頭
オリジナル音源(1973.12.30放送) 初商品化
14夜 百生-くしゃみ講釈
1958.06.10放送(QR)
14夜 百生-池田の猪買い
放送日不明(QR)
15夜 円歌(2)-トラタク
1961.12.05放送 落語はろーテイク3
15夜 円歌(2)-木炭車
1962.10.16放送 落語はろーテイク2
16夜 西川たつ-俗曲 浮世節
1958.02.07放送
16夜 山野一郎-漫談 連続時代
1958.05.06放送
17夜 今輔(5)-囃子長屋
オリジナル録音(1974.02.03放送)
18夜 貞丈(5)-幸助餅
1964.04.01放送
19夜 小円朝(3)-一目上り
1967.02.22放送
19夜 小円朝-のめる
1964.5.31放送
20夜 相模太郎(1)-灰神楽三太郎道中記 四日市の巻
1963.10.25放送
21夜 金馬(3)うそつき村
1959.04.08放送 落語はろーテイク1
21夜 金馬(3)-二十四孝
1959.05.30放送 落語はろーテイク5
22夜 貞山(7)-豊志賀の死
1965.03.07放送
23夜 可楽(8)-文違い
1956.10.17放送 落語はろーテイク1
24夜 正蔵(8)-権兵衛狸
オリジナル音源(1974.03.24放送)
25夜 松鶴(6)-天王寺詣り
大阪のラジオ局の音源
26夜 志ん生-柳田角之進
1959.12.23放送(LF音源) 落語はろーテイク1
で、肝心の内容ですが、文化放送で1973年10月14日から1974年4月7日まで「演芸名人二十六夜」という30分番組があり、これをCD化したものです。ただし第13回目についてはテープが発見できず、それどころか放送内容も分からないとのことで空白回となっています。案内役は古今亭志ん朝。演目が始まる前と終わりに短い案内があり、マニアの心をくすぐります。落語のみではなく、漫談、漫才、俗曲、浪曲、そして講談も4席収録され、にわか講談ファンである私も嬉しいところです。
「落語はろー」中でデータリストとして掲載されている落語家の音源で、新音源となるのは五代目柳家小さんの「言訳座頭」、八代目林家正蔵の「権兵衛狸」の2席。
以下にデータを示しておきますので、購入する際の参考にしてください。
01夜 志ん生-二階ぞめき
1961.11.19放送(TBS) 落語はろーテイク1
02夜 米朝-三枚起請
1972.03.16収録(そば屋・満留賀にて)
03夜 三亀松-都々逸 都々逸漫談
データ不明
03夜 三亀松-都々逸 色模様 花の吉原
データ不明
04夜 可楽(8)-らくだ
1962.01.2放送(QR) 落語はろーテイク3
05夜 馬琴(5)-名刀捨丸の由来
オリジナル音源
06夜 金馬(3)-孝行糖
1958.05.25放送(QR) 落語はろーテイク3
06夜 金馬(3)-勉強
1958.06.01放送(QR) 落語はろーテイク1
07夜 呼出し小鉄-呼出し 土俵風景
1963.08.22放送
07夜 千太・万吉-オートメーション時代
1958.11.05放送
08夜 牧野周一-漫談(紫綬褒章受賞記念)
オリジナル音源
09夜 円生-火事息子
オリジナル音源(1973.12.09放送) 落語はろーテイク10
10夜 山陽(2)-ボロ忠売り出す
オリジナル音源
11夜 馬風(4)-病院日誌
1963.06.18放送
11夜 馬風(4)-よいよい談義
1963.07.22放送
12夜 小さん(5)-言訳座頭
オリジナル音源(1973.12.30放送) 初商品化
14夜 百生-くしゃみ講釈
1958.06.10放送(QR)
14夜 百生-池田の猪買い
放送日不明(QR)
15夜 円歌(2)-トラタク
1961.12.05放送 落語はろーテイク3
15夜 円歌(2)-木炭車
1962.10.16放送 落語はろーテイク2
16夜 西川たつ-俗曲 浮世節
1958.02.07放送
16夜 山野一郎-漫談 連続時代
1958.05.06放送
17夜 今輔(5)-囃子長屋
オリジナル録音(1974.02.03放送)
18夜 貞丈(5)-幸助餅
1964.04.01放送
19夜 小円朝(3)-一目上り
1967.02.22放送
19夜 小円朝-のめる
1964.5.31放送
20夜 相模太郎(1)-灰神楽三太郎道中記 四日市の巻
1963.10.25放送
21夜 金馬(3)うそつき村
1959.04.08放送 落語はろーテイク1
21夜 金馬(3)-二十四孝
1959.05.30放送 落語はろーテイク5
22夜 貞山(7)-豊志賀の死
1965.03.07放送
23夜 可楽(8)-文違い
1956.10.17放送 落語はろーテイク1
24夜 正蔵(8)-権兵衛狸
オリジナル音源(1974.03.24放送)
25夜 松鶴(6)-天王寺詣り
大阪のラジオ局の音源
26夜 志ん生-柳田角之進
1959.12.23放送(LF音源) 落語はろーテイク1
一龍斎貞寿 真打昇進披露興行の写真 ― 2017年04月21日 01:52
今年2月に「講談るうむ」というサイトを開設しまして本来ならばそちらに載せるべきなのですが、掲示板には1枚しか写真が掲載できないのでこちらのページにアップします。4月20日のお江戸日本橋亭での一龍斎貞寿さんの真打昇進披露興行第2日目の写真です(クリックすると大きな画像で見られます)。
「講談るうむ」の掲示板はこちら→http://koudanroom.bbs.fc2.com/
「講談るうむ」の掲示板はこちら→http://koudanroom.bbs.fc2.com/
三遊亭圓歌師匠亡くなる ― 2017年04月25日 22:05
23日、三遊亭圓歌師匠が88歳でお亡くなりになりました。まさに「爆笑派」の代表格であり、この師匠が寄席に出れば客席は間違いなく笑いの渦に包まれました。こむつかしさを要しない「大衆芸能」としての「落語」をそのまま表出したような方だったのではないでしょうか。新作で名を成したのはもちろんのですが、古典落語でも「品川心中」で情死に巻き込まれる間抜けな男のとぼけぶりなども実に面白かったものです。心よりご冥福をお祈りいたします。
さて、追悼番組ですが、NHK「日本の話芸」で30日(日)午後2時からのレギュラーの時間帯に師のオハコ中のオハコ「中沢家の人々」が放送されます。
http://www4.nhk.or.jp/P659/
また、前日の29日(土)午前4時30分から総合テレビでも同プログラムの放送があります。また元々30日に放送予定だった神田陽子先生の講談は5月1日にシフトしますのでご注意を。
オンエアされる「中沢家の人々」は2013年1月に東京落語会で収録されたものだそうですが、お年寄りをコミカルに描くこの作品を演じる圓歌師自体が80歳を越した高齢者になってしまい、面白いとは言え一抹の寂しさも感じたのも事実です。放送するなら、今から30年から40年ほど前の、まだ元気いっぱいの頃の師の姿を見たいと思うのですが、NHKにはそのような映像は残っていないのでしょうか。それともで最近の東京落語会の映像でなければならないという決まりでもあるのでしょうか。
ともかくも放送を見ながら、長く我々を楽しませてくれた師を偲びたいと思います。
さて、追悼番組ですが、NHK「日本の話芸」で30日(日)午後2時からのレギュラーの時間帯に師のオハコ中のオハコ「中沢家の人々」が放送されます。
http://www4.nhk.or.jp/P659/
また、前日の29日(土)午前4時30分から総合テレビでも同プログラムの放送があります。また元々30日に放送予定だった神田陽子先生の講談は5月1日にシフトしますのでご注意を。
オンエアされる「中沢家の人々」は2013年1月に東京落語会で収録されたものだそうですが、お年寄りをコミカルに描くこの作品を演じる圓歌師自体が80歳を越した高齢者になってしまい、面白いとは言え一抹の寂しさも感じたのも事実です。放送するなら、今から30年から40年ほど前の、まだ元気いっぱいの頃の師の姿を見たいと思うのですが、NHKにはそのような映像は残っていないのでしょうか。それともで最近の東京落語会の映像でなければならないという決まりでもあるのでしょうか。
ともかくも放送を見ながら、長く我々を楽しませてくれた師を偲びたいと思います。
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