古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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スカパー「寄席チャンネル」での五代目柳家小さん師の映像 ― 2016年11月28日 15:16
先日更新した、五代目柳家小さん師リストで、スカパーで放送された「寄席チャンネル」での映像のデータが追加されています。
「寄席チャンネル」で放送されているこの映像は1984年6月から85年12月の間に、日活撮影所の客無しのスタジオで収録されています。DVDの解説書によると、談志師の発案で、日活の映画監督で落語の評論などもする藤浦敦氏が撮影したもので、全部で80本のVTRが残されているとのこと。私が思うに「圓生百席」のコンセプトを基に、客のないスタジオで将来お手本となるような、キッチリした教科書的なものを映像版として後世に残したいため、これら口演が撮影されたのではないでしょうか。
日活が所蔵していた映像を竹書房が買い取り、このうち20席が2002年にDVD化されました。後になぜか今度はコロムビアからさらにDVDとして2006年に22席が発売(竹書房版とのダブりはない)されています。また30年ほど前にビデオテープとして「唖の釣」「うどん屋」の2席が発売されています。(「うどん屋は後にDVD化もされている)。こうして全80席のうち43席が世に出ていたわけです。
そして2年ほど前から、この映像はスカパーの「寄席チャンネル」で放映されるようになり、月2本ほどが1時間番組で放送されており(リピート放送も何回もある)、嬉しい事に今までにDVD等で販売されていなかった演目も含まれています。下記の演目は過去にDVD・ビデオテープで発売されていなかったもので22席あります。
穴泥
青菜
芋俵
馬の田楽
浮世根問
南瓜屋
首提灯
肥甕
三人旅
真田小僧
高砂や
ちりとてちん
千早振る
長者番付
提灯屋
出来心
天災
道灌
道具屋
夏泥
二人旅
ふだんの袴
以上、私がチェック出来たもののみで、漏れがあるようでしたらご教示願います。
DVD等で発売されたのが43席、「寄席チャンネル」で新たに放送された演目が22席で計65席、全部で80席分存在しているのですから、残りはあと15席ということになります。果たして以後の放送でこの15席でもってコンプリートすることはできるのか、楽しみなところです。
一つ残念なことに、これら演目の正確な収録の年月日、または全演目名のデータが分かりません。映像を世にだすことはもちろん、詳しいデータも公表して頂きたいものです。
「寄席チャンネル」で放送されているこの映像は1984年6月から85年12月の間に、日活撮影所の客無しのスタジオで収録されています。DVDの解説書によると、談志師の発案で、日活の映画監督で落語の評論などもする藤浦敦氏が撮影したもので、全部で80本のVTRが残されているとのこと。私が思うに「圓生百席」のコンセプトを基に、客のないスタジオで将来お手本となるような、キッチリした教科書的なものを映像版として後世に残したいため、これら口演が撮影されたのではないでしょうか。
日活が所蔵していた映像を竹書房が買い取り、このうち20席が2002年にDVD化されました。後になぜか今度はコロムビアからさらにDVDとして2006年に22席が発売(竹書房版とのダブりはない)されています。また30年ほど前にビデオテープとして「唖の釣」「うどん屋」の2席が発売されています。(「うどん屋は後にDVD化もされている)。こうして全80席のうち43席が世に出ていたわけです。
そして2年ほど前から、この映像はスカパーの「寄席チャンネル」で放映されるようになり、月2本ほどが1時間番組で放送されており(リピート放送も何回もある)、嬉しい事に今までにDVD等で販売されていなかった演目も含まれています。下記の演目は過去にDVD・ビデオテープで発売されていなかったもので22席あります。
穴泥
青菜
芋俵
馬の田楽
浮世根問
南瓜屋
首提灯
肥甕
三人旅
真田小僧
高砂や
ちりとてちん
千早振る
長者番付
提灯屋
出来心
天災
道灌
道具屋
夏泥
二人旅
ふだんの袴
以上、私がチェック出来たもののみで、漏れがあるようでしたらご教示願います。
DVD等で発売されたのが43席、「寄席チャンネル」で新たに放送された演目が22席で計65席、全部で80席分存在しているのですから、残りはあと15席ということになります。果たして以後の放送でこの15席でもってコンプリートすることはできるのか、楽しみなところです。
一つ残念なことに、これら演目の正確な収録の年月日、または全演目名のデータが分かりません。映像を世にだすことはもちろん、詳しいデータも公表して頂きたいものです。
コメント
_ 雨休 ― 2016年11月28日 22:36
_ はろー ― 2016年11月30日 08:45
寄席チャンネルの視聴料金は540円。私もこの先代小さん師の番組と、月に1~2本の番組のみしかチェックしていません。4年前の開局直後は、落語協会からの協力を仰いでいたのですが、1年ほどでこの協力関係は解消されました。今に至ってどうもコンテンツの収集の具合はお粗末といってよいのでは。浅草お茶の間寄席のように、東京の寄席にカメラを入れてそれを丸ごと流すとか、地上波のテレビ局から過去の名人・上手の映像を安く借り入れそれを流すとか、工夫の仕様はいくらでもあるのでしょうが。
ともかくもこのチャンネルで、談志師の発案である日活の先代小さん師の映像を流してくれていることに関しては、価値があります。リストを作っている身としてはチェックするのは半ば義務なのですけど。客無しの映像は少々雰囲気に欠け、鑑賞する立場からすれば、物足りなく感じるのも事実なのですが、雨休様の仰るよう、滅多に演じないような演目も散見され、マニアとしては是非欲しい映像だと思います。
仕草も分かり、噺を習おうとする若手の参考にもなるでしょうし、まさにそれが目的でこの映像が撮られたのかもしれません。テレビやラジオ放送で流す、映像や音源と違い、まさに「残す」「伝える」ことを意識して作られたものだと強く感じます。
ともかくもこのチャンネルで、談志師の発案である日活の先代小さん師の映像を流してくれていることに関しては、価値があります。リストを作っている身としてはチェックするのは半ば義務なのですけど。客無しの映像は少々雰囲気に欠け、鑑賞する立場からすれば、物足りなく感じるのも事実なのですが、雨休様の仰るよう、滅多に演じないような演目も散見され、マニアとしては是非欲しい映像だと思います。
仕草も分かり、噺を習おうとする若手の参考にもなるでしょうし、まさにそれが目的でこの映像が撮られたのかもしれません。テレビやラジオ放送で流す、映像や音源と違い、まさに「残す」「伝える」ことを意識して作られたものだと強く感じます。
_ 深谷 祐次 ― 2016年12月16日 03:01
ご無沙汰しています。
小さん師の日活映像は51席持っています。ブルーレイ3枚に入れています。3枚目はあと2席で満杯になります。2年位前に、番組表をチェックしていて見つけてときどき契約していました。それ以前は、インターネット寄席の無料のときに、雲助を観る程度でした。ご希望でしたらお貸しさますので、お知らせください。
小さん師の日活映像は51席持っています。ブルーレイ3枚に入れています。3枚目はあと2席で満杯になります。2年位前に、番組表をチェックしていて見つけてときどき契約していました。それ以前は、インターネット寄席の無料のときに、雲助を観る程度でした。ご希望でしたらお貸しさますので、お知らせください。
_ はろー ― 2016年12月19日 16:36
深谷様の録画された51席のなかには、既にDVD発売されている映像も
含まれているものと思われます。
今一度データ整理してから、メールを直接お送りします。
含まれているものと思われます。
今一度データ整理してから、メールを直接お送りします。
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データ更新、頭が下がります。
はろー様のリストのおかげで、この頃は音源のデータ
チェックがすっかり不精になりまして…おんぶにだっこで面目ないことです。
しかしあれですね、「寄席チャンネル」を契約する
メリットというと、この小さん師の放送枠のみ、という
感じで、もう少しなんとかならんものかと思いますね、
やたらと長い放送休止時間帯もあり、お金があったら
放送枠を買い取りたいくらいです。
昔、『風呂敷』が小さん師のネタにあることを知らず、
何かの番組中、出演された落語会のネタ帳に
『風呂敷』小さん
とあるのを見て、
「前座、書き間違えやがって…小せん師ならともかく」
などと知ったかぶりをしていたことがあります。
半可通で実にどうもお恥ずかしい…。
『真田小僧』もCDで出た際に初めて持ちネタである
ことを知った噺で、それら、小さんネタとしてあまり
馴染みのない噺も収録してくれた日活の企画は、
客なしとはいえ誠にありがたく、五代目小さんを
生で聴いたことのない若い世代の落語ファンにも、
師の芸の片鱗に触れてもらいたく、今後も繰り返し
オンエアしてもらいたいプログラムです。