【落語はろー・データ編】公開中(ここをクリック)

古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。

 
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昨日のラジオ寄席は五代目柳家小さんの特集でした2015年02月23日 06:52

 さて、お待ちかねのTBS「ラジオ寄席」の「なつかしの名人」がオンエアされました。今回は五代目柳家小さんの特集です。昨日まで首都圏のラジオの聴取率調査が行われていたそうですが、この番組に関して数字はどうなのでしょう。数少ない演芸番組の「砦」ですから我々ファンとしても応援したいところです。
 1席目は「狸賽」で「落語はろー・データ編」リストのテイク1にあたります。1968.01.13に収録され、1968.02.25に「ラジオ名人会」というで番組で放送された音源。かつてLPレコードで発売されていた他、小学館から発刊されている「サライ」という雑誌の「2008年11号」で付録CDとして添付されていました。タイムは13分19秒でカットはなかった模様です。
 2席目は「出来心」でこれはリストのテイク1。1966.11.13に「落語名人会」で放送された音源。これもかつてLPレコードで発売されており、さらに小学館からCDブック『五代目柳家小さん落語全集』として発売されています。ここで驚くべき発見がありました。CDの収録タイムは24分55秒、今回放送分のタイムは30分39秒と、今回放送分のタイムの方が5分44秒も長いのです。最初の方を聴き比べてみましたが、マクラが終わって本編が始まるまでの長さはCDでは1分30秒、今回放送分は4分14秒。こうなるとLPレコードについても調べなければならない(CD化されているテイクのLP音源についてはデジタル化してなかった)。調べてみるとなんとこれは3分15秒でした。LPレコード音源、CD音源、そして今回放送された音源の3者で、タイム、そしてカット箇所が違うのです。
 CD化されているからとデジタル化していなかったLPレコード音源についても調べ上げる必要があることが分かりました。違いを洗い出す作業は楽しいのですが、「深み」にはまってしまったかなぁとの思いもあります。時間もかかると思いますので、今後の宿題とさせてください。
 ともかくも、今回オンエアされた音源は、ノーカット、もしくはノーカットに最も近い音源だと思われ、これは実にうれしい事でした。