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小遊三師の聖火リレー2013年10月06日 22:24

 今年も10月になりTBSラジオ「らんまんラジオ寄席」の放送が始まりました(聴けない地域の方ごめんなさい)。先日このブログにも記しましたよう、今回の放送は9月22日に赤坂TBSのスタジオ内で公開収録された音で、私もその場にいました。裏話を申しますと、本編後の小遊三師のインタビューで今月20日の日曜日に西新宿で開かれる「芸協らくご祭り」について語っていますが、この日は「ラジオ寄席」の次回の公開録音が行われる日でもあります。インタビュアーの赤荻さんはこの公開録音の件についても触れていたのですが、その部分はキレイにカットされていました。

 昭和39年の東京オリンピックで当時山梨県内の高校生だった小遊三師が、聖火リレーのランナーとして走ったことは、今回の放送でも紹介されてましたし、自身でもあちこちでネタにしています。噺家さんでも高座で過去の自慢話をする方がよくいらっしゃいますが、小遊三師の場合はその自慢が鼻につきません。裏表のない天性の陽気さが嫌味を感じさせないのでしょう。
 聖火リレーを報じた当時の地元紙にも載ったとのことで、小遊三師は今でもその新聞を大切に保存しているとも語っています。興味を持つと徹底的に調べたくなるのが私の性癖。国会図書館で昭和39年の山梨の地方紙「山梨日日新聞」を調べてきました。
 ギリシャで採火された聖火は各国を経由して沖縄へ。9月9日、4つのコースに分かれて国内の聖火リレーは始まりました。聖火が山梨県を通過したのは、10月6日から7日にかけてで甲州街道を東進し東京を目指します。
 以下の画像はその直線の10月4日の山梨日日新聞のページからです(クリックすると大きな画像で見られます)。

聖火リレー01

 これを拡大したのが下の画像です(クリックすると大きな画像で見られます)。

聖火リレー02

 小遊三師の本名、「天野幸夫」は確かにありました。「新聞に載った」といっても走っている姿の写真が掲載されたとかいう訳ではないようです。今や売れっ子でテレビにも新聞・雑誌にも頻繁に登場する小遊三師ですが、49年前の地方紙に載った小さな自身の名前に思いを馳せる、それほどに大きな思い出であり誇りなのでしょう。