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入船亭扇橋師匠亡くなる2015年07月13日 05:05

 ご存知の方も多いでしょうが、入船亭扇橋師匠が亡くなりました。(以下NHKのニュースサイトから)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150711/k10010147381000.html

 扇橋師は私も好きな噺家のひとりで、かつては寄席などで良く高座を拝見しました。落ち着いたたたずまい、端正さ、渋さ、そして最初の師匠の三代目三木助ゆずりの軽妙さを併せ持ったような語り口で楽しませてもらいました。「文七元結」「芝浜」「三井の大黒」など大ネタも多く手掛ける師匠でしたが、私としては寄席で演じるような「茄子娘」「加賀の千代」「応挙の幽霊」などが印象に残っています。
 師の衰えは早く、2000年の頃には、すでに口のまわりが悪くなってしまったように思います。話すテンポも遅くなり晩年の姿は見ていて辛いと思うことも多々ありました。入院してからは胃ろうで栄養を吸入しているような状態だったとか。人間、衰えは辛いものです。
 昭和43(1968)年3月14日、TBS落語研究会の第一回公演で、1番目に上がったのがこの扇橋師(当時は柳家さん八)でした。2010年3月1日、落語研究会の第500回記念の公演の時にも高座に上がっています。落語の歴史にも確実に名を刻んだ師匠の死を惜しみたいと思います。

コメント

_ 納札小僧 ― 2015年07月22日 23:36

扇橋師も亡くなり、月並みな表現ですが、江戸の匂いを漂わせていた噺家さんが、また一人消えてしまったんですね。

扇橋師の噺では、師三木助も掛けていた「三井の大黒」「ねずみ」「芝浜」なぞもケッコウなんですが、アタシは「熊の皮」なんて柳派の噺が好きでしたね。

アタシが扇橋師で聴きたくても聴けなかったのは、師の唸る浪曲なんですが、師は若き頃、噺家になろうか浪曲師になろうかと悩んだくらいに節回しが出来たそうで。聴けずに終わり残念です。(故談志師のライブラリーには扇橋師の節があるそうですが)



よもの色ととのひそめし春の水

溝蕎麦の花淡し吾が立つ影も

山吹に少女の雨具透きとほる

        以上三句 光石吟


ふと見ると 風に舞い散る 柳葉か

                納札子吟

_ はろー ― 2015年07月25日 06:23

 私が、落語を聴くようになったのは今から28年前からでしたが、当時から扇橋師の高座は寄席でよく拝見しました。まだ50歳代の半ばだった師は、すでに「ご隠居」という風情で、特に新宿末広亭の落ち着いた建物によく似合いました。師は俳句でも高名であったそうですね。残念ながら私には俳句を味わう才はありません。
 良いお弟子さんにも恵まれ、そのお弟子さんも今では落語界の第一線で活躍されています。安心してあの世に旅立たれたことでしょう。

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