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古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。

 
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落語音源最新情報をブログにします2012年02月07日 20:44

スパムの処理とか厄介で長い間ほったらかしにしてきたブログですが、落語音源の収集を趣味とする方の情報交換の場&自身の備忘録のため、復活することとしました。CD・DVD等の発売情報やラジオ・テレビのオンエア情報を記すこととします。その他、過去の情報とかも気が向いたら書き込む予定。落語は一応、かつての名人と言われた噺家の古典落語を対象としますが、その他でも構いません。質問等も受け付けますので、お気軽にコメントもよろしく願います。

志ん朝in大須演芸場のCD発売決定!2012年02月07日 20:56

志ん朝at大須CD発売
というわけで、さっそくの記事ですが、twitterで拾った情報によると、今年6月9日に、河出書房新社から名古屋の大須演芸場で古今亭志ん朝師が演じた59演目が30枚のCDになって発売になるとのこと。しかし。4万2千円は痛い・・・。CD付マガジンで書籍の一種の扱いなので、アマゾンでも割り引きが無いのです・・・。なおチラシには『錦の袈裟』が初CD化演目、となっていますが、同演目は「にっかん飛び切り落語会」で収録したCDがANYから発売されています。

今度の『ラジオ寄席』2012年02月08日 04:44

TBSラジオのサイトによると、次の日曜日の「ラジオ寄席」は三代目金馬師の「居酒屋」と「品川心中」を放送予定(サイトでは19日放送となってますがおそらく誤りでしょう)だそうです。三代目金馬師の「品川心中」はTBSでラジオ東京時代に放送された1テイクのみしかありません(放送局のどこかに未発表・未発掘の音源があるかも知れませんけど)。CD化されていない音源で、過去にLPで4枚組×5セットで発売されていたものの中に入っていましたが、今となっては入手困難と思われます。貴重な音源ですので落語音源を集めている方にはエアチェック(←死語)をお勧めいたします。
なお、「ラジオ寄席」ネット地域以外でも、現在「復興ラジコ」ということで、岩手・宮城・福島のラジオ放送を受信エリア外でもインターネットを利用した「ラジコ」で簡単に聴くことができますので、TBC(東北放送)もしくは岩手放送からの放送を、北海道から沖縄までどこででも楽しむことができます。このチャンスを逃さないようお勧めします。
「東京かわら版」によると2月15日の水曜日にもTBSでは「ラジオ寄席」を放送するようです。昨年野球中継のため放送中止となった、八代目正蔵師もしくは五代目小さん師の音源が流れるかもしれないのでこちらも要チェックです。

2月12日のラジオ寄席2012年02月13日 17:12

三代目三遊亭金馬師の特集でした。1席目の「居酒屋」は、1961.12.07のTBSラジオの音源で、過去にLPとして販売されていましたがCD化されていない音源です。LPでは27分20秒、今回の放送は17分20秒と10分もバッサリとカットされてしまいました。「ラジオ寄席」は1席目・2席目合わせて45分くらいで時間的に丁度いいのですが、TBSの金馬師の音源は20分代後半の尺のものしかないのでこのような事になるのでしょう。2席目「品川心中」は1959.02.02、ラジオ東京(TBSの前身)の音。LP発売されていたもののCD化されていない音源。LPは28分33秒、今回の放送は27分6秒でやはり少々カットがあった模様です。
ラジオ東京およびTBSの三代目金馬師音源は、以前CBSソニーからLP発売されていたのですが、現在のところ一部を除いてCD化されていません。尺もたっぷりあり出来も良いものばかりなので(金馬師の場合「不出来」というのはほとんど無いが)、是非CDとして世に出して欲しいと思う次第です。

<追記>先日このブログで「15日にもTBSでラジオ寄席の放送があるらしい」と書きましたが、結局放送は無い模様です。

2月19日の「ラジオ寄席」は桂小南師の特集でした2012年02月20日 22:27

 昨日の「ラジオ寄席」は桂小南の特集でした。小南さんは1996年に亡くなってますから、1980年代後半から落語を本格的に聞き始めた私は、生の高座に間に合っています。小南さんの柔らかい語り口は情緒ある新宿末広亭のたたずまいと良く似合うものでした。
 「ラジオ寄席」の1席目は「東の旅」ということになっていますが、小南さんの演じるのは上方落語ですから「兵庫船」とした方が正しいでしょう。「落語の蔵」から配信されている音源やCBSソニーから発売されていた桂小南LP全集でも「兵庫船」という演題になっていました。「東の旅」というのは別名「伊勢参宮神の賑(にぎわい)」という続きものの落語で(といってもひとつひとつの話は独立している)、現在では「東の旅~発端」「奈良名物」「七度狐」「三十石」などの話が独立されて演じられる場合がほとんどです。この「東の旅」シリーズの中に「桑名舟」という話がありまして、内容は東京の「岸柳島(または巌流島)」のようなものなのですが、これが「兵庫船」と混同されて、東京では「兵庫船」の内容が「桑名舟」という演題で演じられることがあるようです。つまり「兵庫船」→「桑名舟」→「東の旅」というふうに変わってきているのでしょう。
 2席目は「しじみ売り」。小南さんの十八番のひとつでしょう。「しじみや」という演題で演じたことも多かったようです。
 ところで、小南さんの音源の発売状況ですが、CDはユニバーサル(旧ポリドール)から2枚4席、キングから1枚2席、その他「川戸貞吉選」や「ANY・にっかん」などから発売されていますが、足しても両手で数えられるほどしかありません。ほかにアポロンからカセットテープが5巻10席発売されていましたが、アポロンという会社自体が無くなってしまい入手困難。CBSソニーから出ていたLP全集、LP20枚プラス特典盤1枚、全55席という極め付きの全集、LP全集のなかから26席を抜粋したCD全集(通販で発売)、これらも入手困難と思われます。LP全集は、小南さんのライフワークの一環ともいえるものです。ぜひ、CDとしてすべてを再び世に出してもらいたいものです。

「昭和の名人アンコール」発売2012年02月21日 22:56

小学館から発刊されているCD付きマガジン「昭和の名人」シリーズですが、「完結編」全26巻の刊行が終わり、さらに「アンコール」と題して、志ん朝、志ん生、圓生、三代目金馬4師のマガジンがさらに発刊されることになりました。本日そのアンコールの第一巻「志ん朝」が届いています。さっそく聴いてみましたが、1席目の「火焔太鼓」は昨年、文化放送から発売された「志ん朝十三夜」のCD音源とまったく同じ。2席目「子別れ・下」も、小学館から発刊されている「CDブック東横落語会・古今亭志ん朝」の音と同じ。ただ、今回のCDは従来盤よりピッチが少々早くなっており、1979年当時の志ん朝の音源として、自然なトーンになっているように思えます。期待はまったくしていなかったけど、新音源がないことにやはりガッカリ。コレクターとしては「もっと新しい音源を」と思いたいところですが、「『志ん朝』という一番売れる噺家」というのと「発売できる音源」というのとの最大公約数をとると、既に発売されている音源を再び発売する、ということになるのでしょうか。