古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。 |
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MXテレビの新番組・radiko.jpプレミアム ― 2014年04月03日 21:40
前項のコメント欄で頂いた情報です。「東京かわら版」にも記載されてておらずテレビ局側にやる気が有るのかどうだか。MXテレビで「落語デイズ」という番組が6日から始まります。マルチチャンネルのサブ側(ch092)の放送で、日曜朝の5時からの1時間番組。NHK総合の「演芸図鑑」と重なってしまいますね。「落語デイズ」はスカパーの寄席チャンネルで放送されていた番組で、おそらくMXが寄席チャンネルから格安で買い入れたものと思われます。私の記録だとストックは8回分しかないはずなのですが、2か月経った後はどうなるのでしょう? ちなみに、以下がスカパーで放送された時の内容です。
1回目 文楽「鰻の幇間」
2回目 ひな太郎「居酒屋」、志ん八「たらちね」
3回目 喜多八「片棒」、こみち「鷺取り」
4回目 吉窓「宿屋の仇討」
5回目 さん喬「幾代餅」
6回目 権太楼「笠碁」、小駒(現・龍馬)「町内の若い衆」
7回目 不明
8回目 小はん「船徳」、出口桃子「厩火事」
また、ネットのニュースサイトなどでも報道されたのでご存知の方も多いでしょうが、この1日より「radiko.jpプレミアム」というサービスが開始されました。エリアで聴取できる放送局に制限のあったradikoが、エリアに関係なくフリーで聴くことが出来るようになります。有料で月350円(税抜き)。ただし、フリーで聴けるのはradiko加入の民放68局のうちの60局のみで、例えば大阪のMBSラジオが入っていません。
またこのサービス開始により、有料サービスの営業妨害なる恐れがあるということで、アンドロイドのスマフォ等で無料配布されていたrazikoというアプリはエリアを自由に選択(偽装?)できる機能が廃止されました。
現在、関西で放送されている落語の番組は、ABCラジオで「なみはや亭」(日曜朝9時から)とラジオ関西で「大爆笑!ラジ関寄席」などがあります。この度のサービス開始により、関東エリアなどでも普段聞けない上方の落語が正規の手法で聴取できるようになるのですが、さて350円という出費はどうなのでしょうか?
1回目 文楽「鰻の幇間」
2回目 ひな太郎「居酒屋」、志ん八「たらちね」
3回目 喜多八「片棒」、こみち「鷺取り」
4回目 吉窓「宿屋の仇討」
5回目 さん喬「幾代餅」
6回目 権太楼「笠碁」、小駒(現・龍馬)「町内の若い衆」
7回目 不明
8回目 小はん「船徳」、出口桃子「厩火事」
また、ネットのニュースサイトなどでも報道されたのでご存知の方も多いでしょうが、この1日より「radiko.jpプレミアム」というサービスが開始されました。エリアで聴取できる放送局に制限のあったradikoが、エリアに関係なくフリーで聴くことが出来るようになります。有料で月350円(税抜き)。ただし、フリーで聴けるのはradiko加入の民放68局のうちの60局のみで、例えば大阪のMBSラジオが入っていません。
またこのサービス開始により、有料サービスの営業妨害なる恐れがあるということで、アンドロイドのスマフォ等で無料配布されていたrazikoというアプリはエリアを自由に選択(偽装?)できる機能が廃止されました。
現在、関西で放送されている落語の番組は、ABCラジオで「なみはや亭」(日曜朝9時から)とラジオ関西で「大爆笑!ラジ関寄席」などがあります。この度のサービス開始により、関東エリアなどでも普段聞けない上方の落語が正規の手法で聴取できるようになるのですが、さて350円という出費はどうなのでしょうか?
浅草お茶の間寄席(千葉テレビ)放送10周年 ― 2014年04月06日 23:00
千葉、神奈川、栃木、そしてなぜか三重というローカルな地域でしか放送されていない「浅草お茶の間寄席」が今日日曜日の放送でもって10周年を迎えました。それを記念してだかどうだか、10年間の放送データリストを作成してみました。(以下のURLがリンクです)
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/asakusa/asakusa01.htm
今日の放送をチラッと見てみましたが10周年ということでプレゼントがあるとか特別な事もなかったようです。それにしても浮沈の激しいテレビ業界でよく10年間も放送が続いたものだと思います。ギャラが安いとかで芸人さんからの評判はあまり宜しくないとも聞きますが、「落語」という一般には聴く機会も少なくなった芸能を見れる数少ない機会です。芸人さんにも協力していただいて、放送局には番組をできる限り継続して欲しいものです。
数えてみると、3月末までの10年間の放送でオンエアされた数は1467席(スペシャル番組を含む)という膨大なものになります。気になるのが、どの演目がどれほどの回数演じられたかとの点。これは浅草演芸ホールという寄席の性格を表すデータとも言えます。データベースソフトを使って勘定してみました。
29回 替り目
15回 浮世床(将棋・軍記・夢)、親子酒、紙入れ、長短
14回 強情灸、真田小僧、ちりとてちん、粗忽の釘
13回 権助魚、壺算、たらちね
12回 子ほめ、粗忽長屋、桃太郎、初天神
11回 金明竹、家見舞(肥がめ)、短命(長命)、宮戸川、時そば、やかん
10回 長屋の花見、湯屋番
9回 鰻屋、新聞記事、幇間腹
8回 片棒、がまの油、置き泥(夏泥)、看板の一、たがや、つる
7回 あくび指南、鮑のし、結婚相談所、火焔太鼓、勘定板、宗論、無精床、天狗裁き 、饅頭怖い、転宅
6回 千早ふる、代書屋、大安売り、禁酒番屋、高砂や、青菜、牛ほめ、道灌、動物園 、転失気、蜘蛛駕籠、ぜんざい公社、目黒のさんま、裕次郎物語、寄合酒、反対俥、棒鱈
5回 悋気の独楽、六尺棒、道具屋、手紙無筆、そば清、小言念仏、持参金、ずっこけ 、芋俵、厩火事、熊の皮
「替り目」が29回のオンエアで圧倒的第一位でした。酔っぱらいの様を楽しむという如何にも寄席向きの演目ですね。ほかにも、やはり寄席向けの演目として、仕草を見せる噺、季節感を味わう噺、子供の出てくる噺など、短いストーリーの中で楽しませるものが多いようです。テレビ向きの装いをしていない、こんな寄席のふだんの雰囲気をそのまま伝えてくれるこの番組は貴重です。願わくばもっといろいろな地域で放送して欲しいですね。
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/asakusa/asakusa01.htm
今日の放送をチラッと見てみましたが10周年ということでプレゼントがあるとか特別な事もなかったようです。それにしても浮沈の激しいテレビ業界でよく10年間も放送が続いたものだと思います。ギャラが安いとかで芸人さんからの評判はあまり宜しくないとも聞きますが、「落語」という一般には聴く機会も少なくなった芸能を見れる数少ない機会です。芸人さんにも協力していただいて、放送局には番組をできる限り継続して欲しいものです。
数えてみると、3月末までの10年間の放送でオンエアされた数は1467席(スペシャル番組を含む)という膨大なものになります。気になるのが、どの演目がどれほどの回数演じられたかとの点。これは浅草演芸ホールという寄席の性格を表すデータとも言えます。データベースソフトを使って勘定してみました。
29回 替り目
15回 浮世床(将棋・軍記・夢)、親子酒、紙入れ、長短
14回 強情灸、真田小僧、ちりとてちん、粗忽の釘
13回 権助魚、壺算、たらちね
12回 子ほめ、粗忽長屋、桃太郎、初天神
11回 金明竹、家見舞(肥がめ)、短命(長命)、宮戸川、時そば、やかん
10回 長屋の花見、湯屋番
9回 鰻屋、新聞記事、幇間腹
8回 片棒、がまの油、置き泥(夏泥)、看板の一、たがや、つる
7回 あくび指南、鮑のし、結婚相談所、火焔太鼓、勘定板、宗論、無精床、天狗裁き 、饅頭怖い、転宅
6回 千早ふる、代書屋、大安売り、禁酒番屋、高砂や、青菜、牛ほめ、道灌、動物園 、転失気、蜘蛛駕籠、ぜんざい公社、目黒のさんま、裕次郎物語、寄合酒、反対俥、棒鱈
5回 悋気の独楽、六尺棒、道具屋、手紙無筆、そば清、小言念仏、持参金、ずっこけ 、芋俵、厩火事、熊の皮
「替り目」が29回のオンエアで圧倒的第一位でした。酔っぱらいの様を楽しむという如何にも寄席向きの演目ですね。ほかにも、やはり寄席向けの演目として、仕草を見せる噺、季節感を味わう噺、子供の出てくる噺など、短いストーリーの中で楽しませるものが多いようです。テレビ向きの装いをしていない、こんな寄席のふだんの雰囲気をそのまま伝えてくれるこの番組は貴重です。願わくばもっといろいろな地域で放送して欲しいですね。
圓生・放送用口演のデータを公開します ― 2014年04月09日 00:43
このブログで以前記しましたが、昨年12月、国立劇場の図書資料室で圓生師の遺品から、放送用口演データを記録したノートを閲覧し転写してきました。元となるデータベース作成はこの時に完了していたものの、HP公開用の作業が面倒でそのままにしてきました。今夜思い立って突然作業を再開、完成しましたので今夜公開します。
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/ensho_kouen.htm
他の遺品の記録と合わせて予測してみると、このノートはおそらく20年ほど前に圓生師の次男である山崎佳男氏が国立劇場に寄贈したものと思われます。ここには圓生がTBSやNHKなど放送用に口演した際の演目・年・月・分(タイム)・放送局などがいかにも圓生らしく几帳面に、演目順に分けて記録がなされています。期間は1951年12月から1967年3月まで。
なぜこのノートが作成されたか。ファンならご存知の通り、圓生は1953年から1968年までTBSとの専属契約をしていました。他の民放への出演が出来ない代わりに、TBSとは月4本程度の出演が約束されたのです。そこで生真面目な圓生は、直近の放送でなるべく演目が重ならないよう、過去にどの演目を掛けたのか確認するためにこのノートを付けたのではないだろうか。書かれている字体は途中から明らかに変わっているので、その時々の圓生のお弟子さんが書き込んでいたものと思われます。
実はこのデータの公開にあたって、圓生師の著作物(データを羅列したものでも?)であるということに合わせて、国立劇場の所蔵物であるという問題も絡みます。HPで公開すべきか、限定した方のみにデータをお見せするか迷いましたが、1日数十しかアクセスがないような零細なHPですから、圓生師の遺族や国立劇場の関係者が見るということもないと思います。どうぞひっそりと楽しんでください。
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/ensho_kouen.htm
他の遺品の記録と合わせて予測してみると、このノートはおそらく20年ほど前に圓生師の次男である山崎佳男氏が国立劇場に寄贈したものと思われます。ここには圓生がTBSやNHKなど放送用に口演した際の演目・年・月・分(タイム)・放送局などがいかにも圓生らしく几帳面に、演目順に分けて記録がなされています。期間は1951年12月から1967年3月まで。
なぜこのノートが作成されたか。ファンならご存知の通り、圓生は1953年から1968年までTBSとの専属契約をしていました。他の民放への出演が出来ない代わりに、TBSとは月4本程度の出演が約束されたのです。そこで生真面目な圓生は、直近の放送でなるべく演目が重ならないよう、過去にどの演目を掛けたのか確認するためにこのノートを付けたのではないだろうか。書かれている字体は途中から明らかに変わっているので、その時々の圓生のお弟子さんが書き込んでいたものと思われます。
実はこのデータの公開にあたって、圓生師の著作物(データを羅列したものでも?)であるということに合わせて、国立劇場の所蔵物であるという問題も絡みます。HPで公開すべきか、限定した方のみにデータをお見せするか迷いましたが、1日数十しかアクセスがないような零細なHPですから、圓生師の遺族や国立劇場の関係者が見るということもないと思います。どうぞひっそりと楽しんでください。
今月のTBSテレビ「落語研究会」 ― 2014年04月20日 15:57
なんやかやで、まとまった時間が取れない日々が続いてますが、どうやら明日・明後日で目途が付きそうです。時間が出来たら取りあえずは録り溜めた、テレビ・ラジオを視聴しようかと思っています。
関東地方だけの情報で、他の地域の方には申し訳ありません。今月のTBSテレビ「落語研究会」は27日の日曜日の早朝、3時45分からの放送とのこと。いつもなら第3週のオンエアなのですが、今月は特別番組が入り放送週が変わったようです。困ったことに、BS-TBSで放送されている2時間版の「落語研究会」も同日午前3時からの放送で、時間が重なってしまいます。私はW録画のHDDレコーダーを所持していますので問題はありませんが、そうでない方は、どちらか選択しないといけません。もっとも今回地上波で放送する分は来月にはBSで見られるわけですが。
またBS11の「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」は、次回火曜日の放送で第100回を迎えます。ツイッターの情報によれば放送100回を記念して、100人に特製の手拭いをプレゼントするとか。数少ない落語番組ですので、こういう機会には是非とも応募して「毎週見ています」という声をテレビ局側に伝えたいものです。
関東地方だけの情報で、他の地域の方には申し訳ありません。今月のTBSテレビ「落語研究会」は27日の日曜日の早朝、3時45分からの放送とのこと。いつもなら第3週のオンエアなのですが、今月は特別番組が入り放送週が変わったようです。困ったことに、BS-TBSで放送されている2時間版の「落語研究会」も同日午前3時からの放送で、時間が重なってしまいます。私はW録画のHDDレコーダーを所持していますので問題はありませんが、そうでない方は、どちらか選択しないといけません。もっとも今回地上波で放送する分は来月にはBSで見られるわけですが。
またBS11の「柳家喬太郎のようこそ芸賓館」は、次回火曜日の放送で第100回を迎えます。ツイッターの情報によれば放送100回を記念して、100人に特製の手拭いをプレゼントするとか。数少ない落語番組ですので、こういう機会には是非とも応募して「毎週見ています」という声をテレビ局側に伝えたいものです。
古今亭志ん朝・新DVD集が発売されました ― 2014年04月23日 20:43
本日、志ん朝の新DVD集「落語研究会 古今亭志ん朝名演集」が発売されました。DVD7枚組で15席。前に発売された全集上・下巻とほとんど演目は被り、新演目は「紙入れ」のみです。とは言っても何にも代えがたい志ん朝の映像。ファンならば是非そろえたいところです。私の元にもアマゾンで本日届きまして、早速内容のチェックをしています。データ編の方もなるべく早くこの新DVD集を反映させたものに更新したいと思います。
DVD集の中に折り込まれていたチラシを見て気づいたことが。落語研究会での桂米朝の映像が8枚組のDVD集となり、今年11月5日に発売されるとのこと。これで大御所はほぼ出そろう訳ですが、例えば落語研究会の初期のレギュラーであった四代目三遊亭圓遊は映像が残されていないのかなど興味は尽きないところです。
DVD集の中に折り込まれていたチラシを見て気づいたことが。落語研究会での桂米朝の映像が8枚組のDVD集となり、今年11月5日に発売されるとのこと。これで大御所はほぼ出そろう訳ですが、例えば落語研究会の初期のレギュラーであった四代目三遊亭圓遊は映像が残されていないのかなど興味は尽きないところです。
「落語はろー」ホームページ更新しました ― 2014年04月26日 00:51
志ん朝の新DVD集が発売されました。ゆっくり視聴するのも後回しに、内容をチェックしホームページ更新のための作業を早速進め、完了しましたので本日アップします。せっかくのDVD全集なのですが、なぜか私はじっくり聴きたい落語家の噺についてはクルマの中で聴くことが多く、今回のDVD全集も音のみを抽出して運転しながら聴くことにします。
次に、とある方から私の所持していなかった志ん朝の映像7席分の情報を頂きました。幾代餅、へっつい幽霊と今まで映像で見たことのなかった演目も含まれます。1980年前後のまだ家庭にほとんどビデオデッキが普及していなかった頃の映像も含まれ大変貴重だと思います。
そして、ネットで拾った音源・映像数席分の情報をHPをご覧の方から頂き、あれこれ考えた結果3席分のみ新規にデータをアップすることにしました。ネットで拾った音源・映像に関してはいろいろ事情を勘案しながら、データのはっきりした分、差しさわりのなさそうな分、貴重なもののみをデータとしてアップします。
さらに、志ん朝DVD全集発売に伴い、落語研究会のページを最新の情報に更新しました。志ん朝データの他に、この春の新真打の改名など、こまごまとした修正・訂正も行っています。
以下のURLは、更新情報のページ
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/00exp.htm
志ん朝の新DVDについて幾つか雑感があるのですが、長くなりますので明日以後に記すことにします。
次に、とある方から私の所持していなかった志ん朝の映像7席分の情報を頂きました。幾代餅、へっつい幽霊と今まで映像で見たことのなかった演目も含まれます。1980年前後のまだ家庭にほとんどビデオデッキが普及していなかった頃の映像も含まれ大変貴重だと思います。
そして、ネットで拾った音源・映像数席分の情報をHPをご覧の方から頂き、あれこれ考えた結果3席分のみ新規にデータをアップすることにしました。ネットで拾った音源・映像に関してはいろいろ事情を勘案しながら、データのはっきりした分、差しさわりのなさそうな分、貴重なもののみをデータとしてアップします。
さらに、志ん朝DVD全集発売に伴い、落語研究会のページを最新の情報に更新しました。志ん朝データの他に、この春の新真打の改名など、こまごまとした修正・訂正も行っています。
以下のURLは、更新情報のページ
http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/00exp.htm
志ん朝の新DVDについて幾つか雑感があるのですが、長くなりますので明日以後に記すことにします。
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