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DHCと落語2014年03月27日 20:59

 ナントカという政党の代表が化粧品会社の会長から8億円を借り入れていたと問題になっていますが、もちろんこのブログで政治について記するつもりはありません。
 このDHCという会社は化粧品やサプリメントの価格の安さで特に若い女性の間で人気で、近年急成長した会社です。一方、落語のファンは中年以降の男性が多く、DHCなどとは最も縁遠い人種なのではないでしょうか。
 ところがDHCと落語が関係あるのです。数年前、ネットオークションで落語関係のものをあれこれ検索していると「DHC名人寄席」と題されたCDが。「なんだこれ?」と詳細を見てみると、どうやらDHCが商品のオマケで配布したCDのようで、内容は圓生「三十石」「豊竹屋」、五代目小さん「うどん屋」「たらちね」、圓窓「くしゃみ講釈」「子別れ」。カップリングからキング音源であることは容易に想像できました。いづれも既に所持している音源でしたが、落札する人もいないのでしょう。捨て値に近い価格で出品していたので落札・入手してみることにしました。(以下はその写真)

DHC小さん


 ネットで調べると「DHC」と「落語」の関係がいくつか分かってきます。まず件のオマケCDは健康食品を8000円以上買った顧客に無料で配られたCDであったこと(CDは他にも種類があって選択できる)。さらに、女性向け書籍・英語実用書などを出版している「DHC出版」という出版社で「桂かい枝の英語落語コレクション」というCDブックを発売していたこと…。

 しかし、なぜ若い女性に人気のDHCが落語なのでしょう? 日本テレビの高視聴率番組「笑点」にしても、若い女性に限ればほとんど見ていないというデータもあります。
 ひょっとして今回の問題の当事者である経営のトップが落語ファンで、その「鶴の一声」で自社商品のオマケに落語CDを加えたなんてことがあるのでしょうか。だとしたら、出来たばかりの政党に8億をポンと貸す感覚と相通ずる所があると思うのですが…。