【落語はろー・データ編】公開中(ここをクリック)

古今亭志ん生、八代目桂文楽、三遊亭圓生、古今亭志ん朝など過去の名人落語家の残された落語音源データを公開しています。

 
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志ん朝『二朝会』CDブック、9月発売予定2019年04月17日 21:37

 落語音源コレクターにとって久しぶりに嬉しい情報です。古今亭志ん朝の新たなCDブックが発売予定だと告知されました。CD16枚組で河出書房新社が発売元。
 発売されるのは、1969年から1974年にかけて開催された二朝会の音源。二朝会の音源は、これまでソニー・ミュージックから一部が発売されていましたが、今回は29音源が一気に発売されます。そのうち27の音源が初出の音源だとのこと。さらに嬉しいことに、「蛙茶番」「狸賽」「らくだ」「疝気の虫」「三人無筆」「禁酒番屋」「紺屋高尾」の7演目が初めて商品化されます。(正確に言えば、「狸賽」は映画DVDの特典版として発売されていた)。ファンなら待ちに待った「らくだ」が初めて商品として世に出ます。志ん朝の「幾代餅」の音源ならいくつもありますが、「紺屋高尾」をどのように演じているのか興味深いところです。それと、かなり昔の録音なので音質が気になるところです。

 気になるお値段は、7月31日までに予約すれば27,000円(税抜き)、以降は30,000円になります。決して安くはないですが、購入する価値は十分あるでしょう。志ん朝ファンならばマストアイテムですね。

 詳しくはCD通販サイト『落語くらぶ』の以下のページを参照を参照してください。

http://www.musicteito.co.jp/shopdetail/000000000882/

ユニバーサルより圓生の新CD発売2019年04月09日 21:05

 最近、過去の名人のCD発売がめっきり減ってしまったのですが、久しぶりに圓生の新音源が発売されました。3月27日、ユニバーサル・ミュージックからの発売で全10巻。初めて商品化された音源も沢山あります。落語音源コレクターなら欠かせない商品と言えましょう。最近、落語CDがあまり売れないという話なのですが、買う人がたくさんいれば、売る側も新しいCDをどんどん発売してくれます。ぜひ、お買い求めを。
 今回発売されたCDをチェックしデータをまとめました。下に記したなかで『Take』は落語はろーリストのテイク、『●』で示したものは初商品化された音源です。一部、CDに記載されているデータで誤っていると思われるものがありましたので、注意してください。

(1a)文七元結 Take6  (1961.12.28放送)
 Col盤と同じく、エアチェック音源
(1b)●岸柳島 Take1
 (1970.03.20 東京落語会129 1970.04.29放送)
(2a)●へっつい幽霊 Take9
 (1961.07.14 東京落語会25 1961.08.17放送)
(2b)八五郎出世(妾馬)Take5
 (1974.01.05TV放送)
 NHKよりDVDで発売
(3a)●怪談牡丹灯籠「伴蔵宅」Take B-1
 (1977.07.15 東京落語会217 1977.07.27放送)
(3b)雪の瀬川(松葉屋瀬川)Take3
 (1977.02.11 TV放送)
 Te盤(廃盤)と同音源
(4a)唐茄子屋(唐茄子屋政談)Take2
 (1977.08.14 TV放送)
 Cr盤(廃盤)と同音源 NHKより8mmVTで発売
(4b)●首提灯 Take2
(1976.10.15 東京落語会208 1976.11.10放送)
(5a)●真景累ヶ淵「豊志賀」C-06
 (1960.06.27~07.01放送)
 5日間にわたって放送されたもの
(6a)●死神 Take8
 (1968.08.20 TV放送)
(6b)掛取万歳 Take9
 (1974.12.15 TV放送)
  NHKより8mmVTで発売
(7a)子別れ Take02b
 (1978.05.19 東京落語会227 1979.09.09放送)
 Take02aの冒頭10分ほどをカットしたもの
(7b)樟脳玉 Take5
 (1961.02.17 東京落語会20 1961.03.16放送)
 Po盤(廃盤)と同音源
(8a)●塩原多助一代記「青馬の別れ」Take1
 (1970.08.14 東京落語会134 1970.09.02放送)
(8b)●夏の医者 take1
 (1974.08.02 TV放送)
(9a)三年目 take9
 (1970.06.19 東京落語会132)
 Po盤(廃盤)と同音源
(9b)浮世床 Take1
 (1973.01.19 東京落語会163 1973.03.07放送)
 Po盤(廃盤)と同音源
(10a)三十石 Take1
 (1970.11.13 東京落語会137 1971.02.03放送)
 CD記載のデータは誤り。Po盤と同音源
 タレスキー部分はカット
(10b)鹿政談 Take8
 収録日・放送日?
 CD記載のデータは誤りだと思われる。
 Po盤(廃盤)と同音源

講談師・田辺一乃さん、真打昇進披露パーティー2019年03月20日 19:53

田辺一乃・真打昇進披露パーティー
 講談協会では、この4月から田辺一乃さんが真打に昇進されます。3月17日、水天宮のロイヤルパークホテルで真打昇進披露パーティーが催されました。その時の写真を下記のブログにアップしました。

http://koudanmemo.blog.fc2.com/blog-entry-243.html

川戸貞吉さん、亡くなる2019年03月13日 22:00

 ニュース等でも報道されていますが、演芸評論家の川戸貞吉さんが3月11日、直腸がんのためお亡くなりになりました。81歳でした。
 このサイトでも紹介している「早起き名人会」はまさに川戸さんの落語愛・演芸愛を結晶化させたような番組でした。放送で流れる落語・演芸そのものが素晴らしいのはもちろんのこと、川戸さんの軽妙なトークも面白かった。談志、先代圓楽なんという一癖も二癖もある噺家が、川戸さんの手に掛かると本音をズバズバ語ってしまいます。
 当時の落語・演芸界の最新のニュースがリアルに聞くことが出来、まさに今聞いても色褪せない番組だと言えましょう。
 また番組主催で「テープ・マニアの会」なるものを催して、全国各地に散らばっていた落語音源をコレクトするマニアを集結させたのも、大きな功績でしょう。
 川戸さんのご冥福をお祈りします。
 なお、「落語はろー」では「早起き名人会」に引き続き、東海ラジオで放送された「源兵衛・太助寄席の旅」についても放送リストを公開する予定です(いつになるかは分かりませんが)。

『日本の話芸』放送日変更2019年03月07日 18:53

 今月のNHKテレビ『日本の話芸』ですが、放送日が変更になる週があります。
3月10日(日)、24(日)は、Eテレで午後2時からの本放送はありません。

●立川志らく『八五郎出世』
 11日(月)午後3時・Eテレ、16日(土)午前4時30分・総合
●金原亭馬生『笠碁』
 25日(月)午後3時・Eテレ、30日(土)午前4時30分・総合

と、再放送枠でのみの放送となります。レコーダーで『毎週録画』などにしている方は注意が必要です。

来月(3月)のラジオ深夜便『話芸100選』2019年02月27日 11:56

 来月(3月)のラジオ深夜便『話芸100選』の放送予定です。

2日(土)深夜 春雨や雷蔵『粗忽の使者』
9日(土)深夜 桂南なん『三井の大黒』
16日(土)深夜 三笑亭夢楽『八五郎出世』
23日(土)深夜 立川こはる『寄合酒』、桂宮治『金明竹』

放送時間は深夜1時台です。日付が変わって日曜日になりますので予約録音などの際はご注意を。
2月に引き続き、夢楽師の落語が聞けますね。

 また『上方落語を楽しむ』は

15(金)深夜1時台 桂千朝『ながたん息子』

「ながたん」は漢字で「菜刀」と書きます。「弱法師(よろぼし)」という別題もあり、上方では故・桂吉朝、東京では二代目桂小南が演じていました。

 それでは放送を楽しみに待ちましょう。

24日TBS『ラジオ寄席』は十代目馬生の特集でした2019年02月26日 23:40

24日(日)のTBS『ラジオ寄席』は十代目金原亭馬生の特集でした。

 1席目は『初天神』。落語はろーリストのテイク1で、1982.01.07 ラジオ寄席で放送された音源。最初の部分でニュース速報による中断がありました。またこの音源はつい最近、1月6日に文化放送『志の輔ラジオ落語DEデート』でも掛かっています。小学館からCDつきマガジンで発売されていました。
 2席目は『甲府い』。リストのテイク2で、1967年にまわり舞台で放送されたもの。ソニーミュージックから発売されている落語研究会全集(DVD+CD集)のなかに収録されている音源です。
 どうも、十代目馬生についてはTBSもあまり音を持っていないようでして、新しい音源がなかなか放送されません。来年度は変わった演目をリクエストしてみようかと思いますがどうなるでしょうか。

小学館・CD付きマガジン2019年02月23日 06:20

 小学館から発刊されているCD付きマガジンですが、第3巻まで刊行されました。

第二巻は三遊亭圓生。内容は
●木乃伊取り 1967.01.19 TBSラジオ『落語名人会』
●三十石 1969.04.11 TBSラジオ『まわり舞台』
●紀州 1968.04.09 東宝演芸場

三十石と紀州は落語はろーリストになかった新音源です。『三十石』は『まわり舞台』というラジオ番組の最終回で放送されたもので、客無しのスタジオで収録されたもの。『紀州』は先年亡くなった立川談志師のコレクションから発掘されたものです。

第三巻は五代目柳家小さん。内容は
●うどん屋 1968.01.12 TBSラジオ『まわり舞台』
●湯屋番 1991.12.21 TBSラジオ『ビアホール名人会』
●狸賽 1968.02.25 TBSラジオ『落語名人会』

『うどん屋』は落語はろーリストのテイク1で、amonからLPで発売されていた物。『狸賽』は同リストのテイク1でやはりamonからLP発売されていた物。『湯屋番』は初音源です。

2月10日にABCラジオで『上方落語をきく会』2019年02月06日 05:54

 大阪のABCラジオで『上方落語をきく会』が2月10日日曜日の昼夜にわたって催されます。1955(昭和30)年に始まったこの会、今回は117回目になります。最近は年1回この時期の催されるようになりまして、今年も尼崎の『あましんアルカイックホール・オクト』を会場として開かれます。

https://www.abc1008.com/rakugo_kikukai/

 昼の部に出演されるのは、笑福亭仁智、桂南天、笑福亭生喬、笑福亭たま、桂雀五郎、笑福亭鉄瓶、夜の部は桂米団治、笑福亭松喬、笑福亭銀瓶、林家菊丸、桂吉弥。上方落語の第一線で活躍されている方々が揃っています。

 この会の最大の売りは、当日のこの会の模様が昼の部、夜の部にわたってラジオで生放送されるということ。関西圏以外でもradikoプレミアムを使えば(有料ですが)簡単に聞くことができます。

 昼の部は13:00~15:40まで、夜の部は17:55~21:00まで、近畿圏以外の方たちも少々の金を負担しても聴く価値はあると思います。

今月(2月)のラジオ深夜便2019年02月01日 23:09

東京かわら版より 今月のNHKラジオ深夜便「話芸100選」の放送予定です

2日25時台(3日午前1時台)桂文楽「時そば」
9日25時台(10日午前1時台)桂小文治「池田大助」
16日25時台(17日午前1時台)三笑亭夢楽「粗忽の使者」
23日25時台(24日午前1時台)
 一龍斎貞鏡「曲垣平九郎 梅花の誉れ」、神田紅佳「越の海」

また「上方落語を楽しむ」は15日25時台(16日午前1時台)
 桂三度「隣の空き地」
 桂ちょうば「馬の尾」

 楽しみに放送を待ちましょう。