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荒川区役所で三河島菜を食べる2016年02月05日 23:54

 昨年12月1日このブログで、南千住の素盞雄(すさのお)神社に奉納された「三河島菜」の鉢植えを発見し、三河島菜というものが昭和の初期には栽培されなくなってしまっており、最近になって地元で研究している方々が復活栽培しているとのことを記事にしました。

http://mirach.asablo.jp/blog/2015/12/01/7931987

 先月の月末、私用で都電荒川線に乗る機会があったのですが、三ノ輪橋の電停で電車を待っていたところ、以下のポスターが目につきました(以下の写真はすべてクリックすると大きな画像で見られます)。

MK000三河島菜フェア2016


 なんと5日間の期間限定で「三河島菜」を食べられるとのこと。場所は荒川区役所の地下の食堂。菜っ葉を丸々食べられるわけではなく、料理のなかに添え物的に使わているだけのようです。それでも食べてみたいとの興味の虫がうずき、予定を変更して都電で2つ目の「荒川区役所前」駅で下車し、5分ほど歩いて区役所へと向かいます。

MK001荒川区役所


MK002三河島菜入りラーメンメニュー


 区役所に入って階段を下り地下の食堂へ。三河島菜を使ったメニューは日替わりで本日最終日は「三河島菜入りピリ辛肉みそラーメン」。ラーメンの他にご飯とお好みの小鉢が二皿、それに杏仁豆腐のデザートが付いて500円。食券を購入しセルフサービスの配膳へと向かいます。私の他、他にもこの三河島菜入りラーメンを注文する方が多い。老齢の方で区役所の方ではありません。どこからか、今でふつうに食せない「三河島菜」を食べられるという情報を得てわざわざこの食堂に足を運んだのでしょうか。

MK003三河島菜入りラーメン


 という訳でお目当ての料理を頂きます。肝心のラーメンが「ウーン」。麺が不必要に柔らかくまたスープも食欲をそそるようなものなく、残念というお味。残しはしませんでしたが、ラーメンの中の三河島菜だけは箸でよって「これは珍しいものだ」と感謝しながら食べました。

食堂のテーブルの上にこんな案内書きがありました。

MK004三河島菜説明書き


MK005三河島菜説明書き


***ここから引用***
「三河島菜って」
 江戸を代表する漬菜として、当時の書物にも描かれている三河島菜。味のよい漬菜として鷹狩りに訪れた将軍にも献上されたという記録も残っています。塩漬けにされ、冬場の貴重な葉物野菜として賞味されました。大きさは60センチほどにもなったともいわれていますが、茎が青いもの白いもの、葉が丸いものやイカリ型などの姿も描かれ、本当の姿は定かではありません。その後、中国から入って来た白菜にとって代わられ栽培されなくなってしまいました。まさに「幻の野菜」になってしまったのです。
***引用ここまで***

 これまで、菜っ葉なんというものは皆同じようなものだと思っていました。大名の小噺ひとつにしても「三河島の菜」というだけでこれだけの「言われ」「歴史」がある。過去を調べるという事は奥が深いものです。

桂米朝師・新CDセット「旅のはなし」3月に発売2016年02月06日 14:28

 昨年3月、上方落語最高峰の存在であった桂米朝師がお亡くなりになり、6月には「米朝十八番」というタイトルのCD8枚組のものが2セット同時に発売されました。かつてLPで発売されていたものの、レコードで扱いにくいという事も含めなかなか入手しにくかったものが合わせてCD化されたということで嬉しいニュースでした。
 続きまして、今年3月には米朝師の命日に合わせて、師の残した音源を集めるうえで欠かすことのできない一連の「旅のはなし」が、ユニバーサル・ミュージックよりCD7枚組セットで発売されることが分かりました。

http://www.universal-music.co.jp/p/UPCY-7090

 1979(昭和54)年に収録され、同年7枚組のLPレコードセットとして発売されています。わたしもかつて中古レコード屋で入手しました。「旅のはなし」を集成したこの音源。企画ものの楽しさも含め、米朝師の一級の芸が味わえます。また「紀州飛脚」などというなかなか聴くことのできない噺も収録されています。
 今回発売されるCDセットの発売日は3月16日。CD7枚組に12席が収録されていてお値段はなんと税込みで8640円。CD1枚あたり1230円という嬉しい価格です。金を出してCDを買うのは嫌だという方もこれを機会に購入してみたらいかがでしょうか。

次回のTBS「ラジオ寄席」は三遊亭圓生の特集2016年02月13日 07:50

 TBSラジオのサイトで次回以降の「ラジオ寄席」について告知されています。

http://www.tbs.co.jp/radio/format/yose.html

 14日の放送は「懐かしの名人」で、おまちかね三遊亭圓生師の特集。演目は「引越しの夢」と「百川」。前者は仕草が面白い噺で、過去のデータを見ても、ラジオで圓生師のこの噺がかかる機会は少なかったようです。後者は言うまでもなく圓生師の十八番ですね。楽しみに放送を待ちましょう。

昨日のTBS「ラジオ寄席」は三遊亭圓生師の特集でした2016年02月15日 21:04

 昨日のTBS「ラジオ寄席」は三遊亭圓生師の特集でした。
 1席目は「引越しの夢」。1961(昭和36)年の音源とアナウンスされました。下記の圓生師放送用口演リストのうち、昭和36年1月に収録されたもので間違いないでしょう。

http://www.asahi-net.or.jp/~ee4y-nsn/rakugodata/ensho_kouen.htm

 タイムは17分59秒。上記のリストでは収録時間は19分とされていますから1分ほどのカットがあったのかもしれません。今まで私が所持していなかった新音源です。
 2席目は「百川」。落語はろー・データ編リストのテイク8で1956(昭和36)年7月17日TBS「お好み寄席」で放送された音源。小学館のCD付きマガジンで発売されています。今回の放送タイムは25分57秒。CDのタイムは26分2秒ですから、ほぼノーカットで放送された模様です。
 この番組の今期の放送は3月27日まであと6回の放送があり、そのうち公開録音のオンエアが4回、「懐かしの名人」が2回放送されると思われます。どんな名人の名演が聴けるのか、楽しみに待ちましょう。